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認知症と腸内環境の意外な関係とは???

2016/09/21 健康
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高齢化社会となった日本で問題となっているのが「認知症」です。

認知症はさまざまな社会問題を引き起こしており、その予防、改善に多くの人が注目しています。そんな認知症ですが、その予防・改善方法に腸内細菌が大きく関係している可能性があります。認知症と腸内細菌にはいったいどのような関係があるのか、そしてその関係性をしって明日からできる認知症予防に取り組みましょう。

 

認知症とはどんな病気???

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脳は人間の活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態のことを指します

認知症にはいくつかの種類がありますが、主なものとして、以下の4つが挙げられます。

  • アルツハイマー型認知症
  • 脳血管型認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症

このうち約60%はアルツハイマー型認知症が原因で、約20%は脳血管型認知症によるものとされています。一般的に「認知症=アルツハイマー」と認識をされる方が多いですが、それぞれ症状や適切なケアに違いがあります。

認知症の割合として最も多いアルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドベータというたんぱく質がたまり正常な神経細胞が壊れ、脳萎縮がおこることが原因だと言われています。しかしながら、アミロイドベータが蓄積する原因については明確なことは分かっていません。アルツハイマー型認知症の発症にはこれまで加齢や遺伝が関係するということは明らかになっていましたが、それに加えて近年、糖尿病や高血圧の人は、そうでない人よりもアルツハイマー型認知症になりやすいことが科学的に証明されました。そのため、予防には生活習慣の改善が重要であるとされています。

アルツハイマー型に次いで多いのは、認知症の20%を占める脳血管性認知症です。脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こる認知症のことです。脳の血管が詰まっている梗塞巣が増えたり大きくなったりして、徐々に脳の機能が低下することで認知症や運動障害が引き起こされます。

原因となる血管障害は生活習慣病が原因で引き起こされます。そのため高血圧・高脂血症・糖尿病などにならないようにする事が脳血管性認知症の予防につながります。生活習慣の改善が重要です。また、脳血管性認知症の原因となる脳血管障害を早期に治療してリハビリを行えば、症状の進行を抑えることもできます。

レビー小体型認知症は、レビー小体というたんぱく質が脳にたまることで起こる脳の萎縮が原因だと言われています。このたんぱく質はパーキンソン病の原因にもなるやっかいな存在で、認知症を伴うパーキンソン病と言われる症状は実はこのレビー小体型認知症だということも最近分かってきました。しかしながら、なぜ異常なたんぱく質がたまるのかはまだ解明されていないのが現状です。

前頭側頭型認知症は、多くは初老期に発症します。原因はわかっていませんが、ピック球という異常構造物が神経細胞にたまる場合と、TDP-43という蛋白がたまる場合が今のところ発見されています。そのため一つの病気というよりも、いくつかの病気に分かれていると考えられています。10年以上かけてゆっくり進行することが多いです。

 

認知症にかかっている人はどれくらいいるの?

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65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されています。65歳以上の4人に1人が認知症とその“予備軍”となる計算です。

さらに、2015年1月厚生労働省によると、2025年の認知症患者は、現状の約1.5倍となる700万人を超えるとの推計が発表されました。これにMCI患者数を加えると、約1,300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍といえることになりそうです。

また認知症専門医の間では、MCIの数はもっと多いはずだという声も多く、MCI患者だけで1,500万人を超えるという見解を持っている医者も少なくはないようです。

 

認知症の症状は??

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認知症の症状はおもに中核症状という症状と行動・心理症状があります

中核症状とは、脳の神経細胞の破壊によって起こる症状です。代表的な症状は記憶障害で、記憶ができないために、直前に起きたことでも思い出せなくなります。脳が正常だった頃に記憶した過去の記憶は残っていますが、症状の進行とともに、それらも失われていきます。

その他にも筋道を立てた思考ができなくなる判断力の低下や、時間や場所など、自分が置かれている状況を正しく認識できなくなる見当識障害などがあります。

行動・心理症状(BPSD)とは中核症状に本人の性格や環境の変化などが加わって起こる症状で、妄想を抱く、幻覚を見る、暴力をふるう、徘徊をするといった症状を指します。また同時に、うつや不安感、無気力といった感情障害が起こるケースもあります。

周辺症状はその人の性格や環境、人間関係などが絡み合って起きるものです。そのため、症状は人それぞれ異なり、また接する人や日時によっても大きく変わってきます。

 

認知症の治療方法は??

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現在のところ認知症を完全に治す方法はありませんが、薬物療法やリハビリテーション、適切なケアを行うことによって進行を遅くしたり、症状を軽くしたりできる場合もあります。ある程度進行を遅らせておくことができれば、家族は病状が進行した時に備えて介護体制などについて準備を進められるなど時間や気持ちに余裕が生まれます。また、症状を抑えられれば、本人が穏やかに生活できるばかりでなく、介護者の負担も軽くなります。

薬物治療に主に使われているのは、抗認知症薬です。認知症全体の6割以上を占めるアルツハイマー型認知症は、抗認知症薬で症状の進行を遅らせることが可能です。日本では1999年に初めての抗認知症薬として塩酸ドネぺジルが発売され、この一剤のみという時代が続きましたが、2011年にガランタミン、リバスチグミン、メマンチンの3剤が新たに発売され、現在は4剤が使えるようになっています。塩酸ドネぺジルはレビー小体型認知症にも効果があると認められ、2014年からは健康保険適用が拡大されました。また、興奮や徘徊などの行動、心理症状が激しいときには、抗精神病薬や抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬などを使うこともあります。

リハビリテーションには、脳の各部の機能低下を抑えるための書き取りや計算、音読のほか、残された脳の機能に刺激を与えて活性化させる「回想法」や「音楽療法」、「芸術療法」など、さまざまな方法があります。

また治療と同じくらい重要な役割を果たしているのが、普段の生活における家族の対応です。認知症特有の行動に対して、つい本人を叱りつけてしまいがちですが、本人が不安になるばかりでなく、症状も悪化します。認知症という病気を十分に理解したうえで、適切な声かけや接し方をすることも認知症の進行を抑えるために必要です

 

認知症と腸内環境の意外な関係とは??

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高齢化社会で大きな問題となっている認知症ですが、この認知症もまた、腸内細菌と深い関係があります。

「腸内フローラによい生活というものが、認知症を遠ざける」と今、話題となっています。

関連:健康・美容のために必ず知っておくべき「腸内フローラ」入門

 

日本は長寿大国であり、その一方で、老後の不安が重くのしかかっています。平均寿命に対して、自立した生活を送ることができる年齢、つまり、健康寿命は短く、女性はなんと12年もその差があるとされています。こうした不安要素の大きな部分を占めるのが認知症です。認知症の有病率は、5歳長生きするごとにほぼ倍になり、95歳以上ではなんと8割の方が認知症という事実があります。

このように生きている限り、すべての人に発症の可能性の高い認知症ですが、この認知症も腸内細菌の力を借りることで、遠ざけられると考えられています。

認知症は加齢とともに発症しやすい病気であり、特に脳が委縮するタイプのアルツハイマー病は原因がいまだに解明されていません。しかし、明らかにされている事実もあります。それは「活性酸素の害」です。

活性酸素とは酸化力の強い物質で、細胞を劣化させる作用があります。人間の脳は、活性酸素の害を非常に受けやすい臓器です。人体を形作る成分のうち、最も酸化しやすいのは脂質です。人間の脳の約80%は水分ですが、水分を除いた部分のうち、約60%が脂質からできているのです。その脂質が活性酸素に過剰にさらし続けると、褐色の色素沈着を起こします。これが脳内で蓄積されてくると、アミロイドβやタウタンパクといったゴミタンパクが大量に作り出され、さらに活性酸素を過剰に発生させるようになります。こうなってくると、脳の神経細胞が変性し、委縮するようになります。

つまり、認知症予防には「活性酸素の過剰な発生を防ぐことが、最大の予防方法」なのです。

腸内細菌というのは、食物繊維を発酵させる過程で、水素を発生させます。腸内細菌の数や種類が豊富であれば、水素の発生量が増加します。水素は酸素を結びつくことで水になります。したがって、活性酸素と水素と結びつけられれば、その酸化力を無効化することができます。

ちなみに今、水素水が非常に話題となり、関連商品は600億円規模にもなっています。認知症予防として、水素水は非常に人気ですが、水素を人工的に作り、充填しても、工場で生産された直後から、水素が抜けはじめ、栓を切ったら最後、すぐに飲み干さないと、水素が抜けてしまいます。さらに非常に水素水は高いです。

こうしたものに頼らなくても、私たちの腸には、天然の水素水を発生させてくれる腸内細菌たちがいます。まずは腸内細菌が元気に働かせる食生活と生活環境を整えることが重要です。

ぜひ、腸内環境を整えて、認知症を予防しましょう。

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