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健康に生きる!!健康寿命を延ばすには理想の腸内フローラを手に入れよう!!

2016/09/18 健康 知識 美容
この記事は約 8 分で読めます。
chou (19)

腸活や菌活が話題となっていますが、やはり多くの人が、興味があるのは、腸内フローラの力を最大限引き出して、健康寿命を手に入れることです。

健康寿命とは、健康に生活できる寿命のことです

近年、日本人の寿命は延びていますが、問題はその寿命の質です。寝たきりになって残りの10年をすごすのか、それとも最後、床にふせっているのは1年程度なのか、その寿命には大きな差があります。できれば、寿命ぎりぎりまで、元気に歩いて、大きな病気もせずに生きていきたいものですよね。

そんな健康寿命を伸ばすために必要不可欠なのが、健康な、理想的な腸内フローラです。

そんな理想的な腸内フローラを手に入れるために必要なことをご紹介します。

 

将来、検便だけでほとんどの病気がわかるようになる!!?

 

ヨーロッパ分子生物学研究所では、腸内フローラと病気の関係を解析しており、一般人に向けて、全世界の方に大便を送ってほしいと呼び掛けています。しかも解析にかかる費用はなんと10万円もします。すべて参加者の自己負担となります。それでも、お金を払ってでも、自分の腸内フローラを解析してほしいという人がたくさんいらっしゃいます。

すでにこの研究所ではなんと10か国2500人以上もの人の便を集めています。ヨーロッパだけではなく、アフリカやアジアからも集めています。

もちろん日本人もこのプロジェクトに参加しています。そしてこの研究ではすでに30以上もの病気で腸内フローラとの関係がみつかっています。

このように将来的には検便で全てといってもいいほどの病気がわかるようになる日も遠くありません

それほど、腸内フローラは多くの病気と深い関係があるということです。

関連:健康・美容のために必ず知っておくべき「腸内フローラ」入門

 

病気の人と健康な人、腸内フローラはどう違う???

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では健康な人と病気の人では、腸内フローラはどのように違うのでしょうか。

病気の腸内フローラは明らかに健康な人の腸内フローラとは違う特徴を持った腸内フローラをもっています。

テレビコマーシャルなどでは、善玉菌が多くて、悪玉菌が少ない腸内フローラが健康な腸内フローラであるように宣伝していますが、必ずしもそうとは言い切れません。それほど、腸内フローラは奥が深いものです。

しかし、腸内フローラが健康かそうでないかの指標の中で、非常にわかりやすい特徴があります。それは、「腸内フローラの多様性」です。

糖尿病やがんなど、数多くの病気で腸内フローラの多様性が低下してしまっていることが報告されています。老化が始まると、多様性が低下することも報告されています。「腸内フローラの多様性の低下」は、簡単に言うと、腸内細菌の種類が減るということです。

したがって健康な腸内フローラを手に入れるためには、毎日同じヨーグルトを食べても意味がありません。味噌や、納豆他にも多種多様な発酵食品を数多く取りいれることが、健康な腸内フローラの特徴である、多様性を手に入れることができます

 

健康になる!!?衝撃の治療法、大便移植とは???

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腸内フローラの多様性が低下すると、深刻な病気が起こります。それは「偽膜性大腸炎」です。

偽膜性大腸炎は、腸内で、クロストリジウム・ディフィシルという菌だけが異常繁殖し、そのほかの菌が極端に少なくなってしまう病気のことです。主な症状は、下痢、吐き気、全身の倦怠感です。

悪化すれば死に至ることもあります。日本ではまだあまり聞かない病気ではありますが、欧米では患者数が急増しており、アメリカだけでも、1万人を超える死者がでています。

実は、ディフィシル菌そのものは健康な人の腸の中にも存在する菌です。

一概に病原菌とはいえません。しかし、1種類だけが異常増殖すると、病気になってしまいます。異常繁殖の原因は、抗生物質の使い過ぎによるといわれています。

ディフィシル菌は抗生物質がきかない、「耐性菌」になりやすい性質を持っています。

何度も繰り返し抗生物質を使用していると、他の腸内細菌の勢力が衰え、耐性を獲得した、ディフィシル菌だけがどんどん増加していきます。

治療にはさらに強い抗生物質を投与するしかありません。しかしディフィシル菌だけを完全に殺すことは難しく、再発を繰り返すケースが多発しているのが現状です。

いったんこうなってしまうと、手の施しようがなく、治療に行き詰まってしまいました。

そんななか、画期的な治療方法として「便微生物移植」が開発されました。

便の微生物、つまり腸内細菌を移植するという方法ですが、いったいどのようにやるのでしょうか。

これは健康な人の大便を直接患者さんの腸に流し込むという方法です

この衝撃的な治療方法の効果は絶大で、抗生物質が効かない重症の患者に対して、なんと92%の成功率だそうです。

便移植を行った患者さんの中には、「重症でベットに寝たきりだった方が、便移植の翌日には、人工呼吸器がとれ、薬も必要なくなってしまった」という方もいるそうです。このように腸内細菌は、劇的な効果をもっています。

 

善玉菌がいれば、健康な腸内フローラとはいえない!!?

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どうして便移植をすると、健康になれたのでしょうか。そのポイントはやはり「多様性」です。

便微生物移植を行うと、健康な人の腸内フローラを構成する多種多様な菌が丸ごと腸内に入ってきます。これらの菌が全体として、ディフィシル菌の繁殖を抑え込むのだと考えられています。

腸内細菌はAという細菌が生きていくためには、Bという細菌が必要で、Bという菌も、Cという細菌も必要としている、といった複雑な関係があります。

細菌たちはこの複雑な関係を築いて、腸内で生きています。腸内にも複雑な生態系があります。ですから偽膜性大腸炎の原因菌であるディフィシル菌だけが優勢な腸内環境は、単独の菌を取り入れたとしても、到底勝つことができません。

逆にいうと、偽膜性大腸炎の原因菌であるディフィシル菌は生きていくことができるのでしょうか。現在、そういう菌だからとしか言いようがないのですが、ディフィシル菌単独の生態系は不安定であることは間違いありません。

だからこそ、多種多様な菌がいる普通の生態系を腸に注入するだけで、ディフィシル菌を簡単に抑え込むことができます。多種多様な菌がいることが、腸の健康、さらには全身の健康そして、健康寿命につながるのです

こうした考え方は今までのビフィズス菌や乳酸菌といった、善玉菌がたくさんいることはいいことかもしれませんが、これらの菌が多いということだけで、健康な腸内フローラとはいえません。

 

メタボも腸の難病も便移植で治る!!?

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現在、便微生物移植の治療効果をはっきり確認できる病気は、偽膜性大腸炎だけです。しかし、その他のさまざまな病気でも臨床試験が行われはじめています。

なかでも、メタボリックシンドロームの患者への便移植が注目されています。

この臨床試験は、メタボリックシンドローム患者18人に対して行われ、そのうち、9人に、やせた人の便移植を行いました。すると、やせた人の便を移植された人はインスリンの感受性が上昇し、糖尿病の予防、治療に効果があることが確認されました

さらに潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんに対して、便移植の臨床試験が行われました。結果はまだ解明されていませんが、改善したとの報告もあります。

効果があった患者は腸内フローラが便の提供者の腸内フローラに近い状態であったことが分かっています。効果がなかった人は腸内フローラを変えることに失敗している傾向があります。

このようにきちんと腸内フローラを移植すれば、病気を改善できる可能性が十分にあります

 

理想な腸内フローラを手に入れるには便移植が早い!!?

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多くの人が今までの話を聞くと、理想の腸内フローラを持つ人を探して、その人の便移植をすれば、腸内フローラに関係する病気は全て解決するのではないかと思います。ですが、この便移植はとても難しいです。

便移植を行ったとしても、もともといる自分の腸内細菌が勝ってしまって、便移植の効果は非常に小さなものになってしまいます。

また便移植をして理想の腸内フローラを手に入れたとしても、維持することはとても難しいのです。腸内フローラというものは食生活に非常に影響を受けます。

したがって、便移植で理想の腸内フローラを手に入れても、もとの生活を続けていれば、もとの腸内フローラに戻ってしまう可能性があります。ですから、便移植だけでは、解決できないのです。

さらに、根本的な問題として、理想の腸内フローラは人それぞれ違う可能性があります。私たちの体は、ひとりひとり学習によって菌を取り入れており、腸内細菌は違います。ある人にとっては、理想でも、自分にとっては理想的ではないということです。

したがって万人に共通する理想の腸内フローラが存在するかどうかはわかりません。

 

便移植は自分でやってはダメ!!!

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便移植はとても素晴らしいですが、決して自分でやろうとしてはいけません。便移植には危険が伴います。便を介して、病原菌やウイルスに感染してしまう可能性があるからです。さらに大量の液体を腸に注入してしまうと、ショック状態になってしまうことがあります。

医師たちが行う便移植は細心の注意を払って行われています。ですから、安易に便移植をやろう!ということはやめましょう。

 

腸から健康になろう!!!

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このように腸内細菌が健康で、腸内フローラがひとりひとりの理想の腸内フローラになれば、いつまでも健康を維持することができます。今、病気がちな人も、腸内フローラを理想的な腸内フローラに変えれば、健康になれるということです

腸内フローラを健康な腸内フローラに変え、維持していくにはやはり、食生活が大きな影響を与えます。食物繊維を多くとり、日本にはたくさんの多種多様な善玉菌などが含まれた発酵食品を毎日取り入れることで理想的な腸内フローラが手に入ります。

ぜひ今日から、食物繊維を多くとって、発酵食品をたくさん取り入れる食生活に変えましょう

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