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腸内細菌と動脈硬化の意外な関係!!

2016/09/06 健康
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心筋梗塞や脳梗塞などの病気の原因として、動脈硬化があり、その患者数は年々増加しています。食生活が大きく関係していることは多くの人が知っていますが、実は、腸内細菌と動脈硬化には意外な関係があることが、最新の研究でわかってきました

そんな動脈硬化と腸内細菌の意外な関係をご紹介します。

 

動脈硬化とは??

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動脈硬化症とは、動脈が硬くなってしまう病気のことです。 動脈が硬くなると、しなやかさが失われるため、血液をうまく送り出せず、心臓に負担をかけてしまいます。

また、動脈が硬くなると血管の内側がもろくなって粥腫(じゅくしゅ)ができ、血管の中がせまくなったり、詰まったり、粥腫(じゅくしゅ)がはがれて血液中をただよい細い血管を詰まらせたりします。ちょうど古い水道管が汚れて詰まったり、さびてはがれるのと同じ状態です。

血管の内側がせまくなると必要な酸素、栄養がいきわたらず、臓器や組織が正しく機能しなくなります。さらに血管が詰まると臓器や組織に血液が流れず、壊死してしまうことも。 また硬くなることで、血管はもろくなり破れやすくもなります。

 

動脈硬化が引き起こす病気とは??

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日本人の死因の第1位はがんですが、第2位、第3位の心疾患、脳血管疾患をあわせるとがんと同じぐらいの人々が亡くなっています。これら、心疾患や脳血管疾患の大多数が動脈硬化が原因でおこってきます

また、心疾患や脳血管疾患は、命を落とさずにすんだ場合でも、寝たきりや生活の制限が必要となることが多く、日本人の健康な生活を守るためにはこれらの動脈硬化疾患の予防が重要であることは言うまでもありません。

動脈硬化が引き起こす病気には、心臓では心筋梗塞、狭心症などがあります。脳では脳卒中(脳梗塞、脳血栓)などがありますし、足に症状がでれば、閉塞性動脈硬化症という病気を引き起こします。大動脈では、大動脈瘤、大動脈解離などの病気を動脈硬化が引き起こすのです。

 

動脈硬化の主な症状には??

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まず、動脈硬化は、脳や心臓、足に症状が現れます。動脈硬化が起こりやすいのは、脳と心臓、足の3カ所です。

脳に症状が出ると、

  • 手足の力が抜ける
  • 手足がしびれる
  • しゃべりにくくなる
  • めまい
  • 頭痛が起こる

などがあります。

 

心臓に症状が出ると、

  • 階段をのぼり降りすると動悸がする
  • 重い荷物を持って歩くと息苦しくなる

といった症状が出ます。

 

足に症状が出ると、

  • 足が冷えやすくなる
  • 歩いていると、太ももの裏側やふくらはぎに痛みを感じる
  • 安静にしていても痛みが起こる
  • ちょっとした刺激でキズができ、化膿してなかなか治らなくなる

などがあります。

 

動脈硬化は「沈黙の病気」といわれ、初期症状がほとんどなく、深く静かに進行していきます。ここにあげたような症状が起こったときは、かなり動脈硬化が進んでいる状態だといえます。

 

動脈硬化の治療方法とは??

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動脈硬化の治療は、食生活・運動・喫煙などの生活習慣の改善が基本となります

また、動脈硬化の原因(危険因子)である病気(高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満・痛風など)がある場合はその病気の治療します。さらに、動脈硬化が進行しすぎてしまった場合は手術(外科療法)を行う場合もあります

現在では、動脈硬化そのものを治療する方法は確立されていません。ですから動脈硬化の治療は、生活習慣の改善や、動脈硬化に関わる病気の治療、薬物療法、手術、などの治療を患者さんの状態によって行っていきます。

生活習慣の改善としては、「食生活の改善」、「喫煙をやめる」、「運動をする」、「ストレスを解消する」、などに注意します。

食生活の改善では、「塩分を控(ひか)える」、「動物性脂肪を取りすぎないようにする」、「食物繊維を多くとるようにする」、「糖分をとりすぎないようにする」、「お酒を飲み過ぎない」、などです。

動脈硬化の程度や状態によっては、必要に応じて薬を使って治療する「薬物療法」を行うこともあります。動脈硬化の薬物治療としては、「コレステロールを低下させる薬」が最も重要です。また、血管が血栓(血液の固まり)により詰まるのを防ぐために、血液を固まりにくくする「抗血栓療法」が行われたり、高血圧を改善する「血圧降下薬」、血糖値を下げる「経口血糖降下薬」、血液の中の尿酸値が異常に高くなる高尿酸血症に対する治療薬などが使われたりします。尿酸を下げる薬である「尿酸降下薬」は、「尿酸排泄促薬」と「尿酸生成抑制薬」があります。

 

動脈硬化と腸内細菌の意外な関係

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このように、動脈硬化は普段の食生活など、生活習慣が深く関係している一方で、コレステロールや中性脂肪がそれほど高くないのに、動脈硬化が進行してしまう患者さんも多くいます。こうしたケースはいわば、医療の現場では謎の動脈硬化として医師たちが必死にその原因を探しています。

最新の研究でその謎の動脈硬化の原因として「腸内細菌」が関係していることがわかってきました

2011年、科学雑誌ネイチャーに発表されたアメリカ・クリーブランド病院の研究で、謎の動脈硬化には、腸内細菌が作る物質が関係していることが明らかになりました。

この研究は心臓病にかかった人の血液を徹底的に分析することからスタートしました。血液中に含まれる2000以上の物質を調べ、どんんあ物質があると、心臓病になりやすいかをデータ化しました。

その結果、血液中に「TMAO」という物質が多い人は、心臓病になりやすいことがわかってきました。そこでその「TMAO」という物質がどこから作られるのかを探ったところ、肝臓でTMAという物質が変化して、TMAOが生まれることがわかりました

ではTMAはどこからきたのでしょうか。その犯人が「腸内細菌」だったのです。

食べ物に含まれるレシチンという栄養素を腸内細菌が分解すると、TMAができます。これが腸から吸収されて、肝臓に届き、TMAOに変化していきます。つまり大元をたどると「レシチン」という物質が動脈硬化の原因であるということになります

ではこのレシチンを大量に摂取すると、動脈硬化になるのでしょうか。

研究ではマウスにこのレシチンを大量に投与したところ、動脈硬化が悪化しました。しかし、マウスのコレステロールや中性脂肪に異常は認められませんでした。さらに、マウスに抗生物質を投与して、レシチンを大量に投与しても、動脈硬化が悪化しませんでした。つまりレシチンと腸内細菌は共犯関係にあり、セットになってはじめて謎の動脈硬化を引き起こします。その後、研究チームは人間でもレシチンを大量に摂取させる実験を行って、TMAOが増えることを確認しています。

このように動脈硬化には腸内細菌も関係していたのです。

 

乳酸菌飲料が動脈硬化を防ぐ???

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さきほど謎の動脈硬化の原因としてご紹介したレシチンは実は、健康にいいイメージがあり、サプリメントとして販売されていました。そのときの売り文句は、血中のコレステロールや中性脂肪の値を下げるというものでした。つまり、動脈硬化を予防したい人が飲むサプリメントでした。ですが全く逆の効果であり、多くの人に衝撃を与えた研究となりました。

しかし、この話を聞いて、レシチンが完全に悪者というわけではありません。レシチンは体を作るのに必要な栄養素で、卵、牛乳、レバー、肉、大豆などさまざまな食品に含まれています。決してレシチンは体に悪い物質ではなく、体にとって必要な栄養素なのです

では強い抗生物質を使って、腸内細菌を殺してしまえばいいのでしょうか。それは腸内環境を悪化させ、かえって健康に悪影響を及ぼすことはこちらのサイトで詳しく解説しています。

ではいったいどうすればいいのでしょうか。

それは、レシチンを摂取しても、なるべくTMAがでない腸内フローラにすることが大切です。まだ、現段階では、どんな菌が増えるとTMAが多くでてしまうのか詳しくは解明されていません。研究チームは、プロバイオティクスに効果ができるのではないかと述べています。

プロバイオティクスとは、ヨーグルトや乳酸菌飲料など、生きた乳酸菌が入っている食品や医薬品のことです。すでに、マウスの実験で、プロバイオティクスを与えると、肝臓のTMA量が減少したと報告があります。ですから、プロバイオティクスを積極的に摂取することが、動脈硬化予防に大きく期待できます

関連:「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」とは?

 

腸内細菌というには、全身の健康にも深い関わりがあることはわかっていましたが、血管、しかも私たちが生きていくうえで必要な栄養を届ける動脈にも影響を与えています。動脈硬化が原因で、日本人の死亡原因である脳梗塞や心筋梗塞を発症させます。合わせれば、がんに匹敵する人が、毎年、動動脈硬化によって命を落としています。

ですので、動脈硬化を予防するために、プロバイオティクスを積極的に摂取することが大切なのです。

 

プロバイオティクスの効果的摂取方法は????

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よくプロバイオティクスというと、ヨーグルトが真っ先に思い浮かぶかと思いますが、日本人の腸内環境を考えると、ぬか漬けや納豆、味噌といった発酵食品がおすすめです。ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスは、種類が少ないため、腸内に定着しない可能性があります。ですが、ぬか漬けや味噌、納豆に含まれるプロバイオティクスは、その種類が豊富で、しかも古来から日本人が食べてきた食べ物であり、菌が腸内に定着しやすいという特徴があります。ですので、日本人にとって定着しやすいプロバイオティクスは、日本古来よりある発酵食品なのです

 

まとめ

  • 動脈硬化はがんに次ぐ、日本人死亡原因、2位、3位である
  • 動脈硬化の基本的な治療は生活習慣の改善
  • 動脈硬化は生活習慣に気をつけていても悪化するときがある
  • 腸内細菌が動脈硬化の原因になる
  • プロバイオティクスが、動脈硬化予防に大きな影響を与える

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