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腸内細菌はがんを防ぐ!!?食生活をこころがけることで、がんを予防しよう

2016/09/05 健康
この記事は約 8 分で読めます。
chou (11)

テレビのコマーシャルでもよく見るのが「がん」保険です。がんは多くの人が1番心配な病気です。そんながんを予防するためのサプリメントや体操、食生活など、がん予防を謳った数多くの消費が世の中にはでまわっています。

そんな多くの人が注目するがん予防ですが、最近の研究で、がん予防に腸内細菌が大きく関わっていることがわかってきています。しかも、腸だから、大腸がんだけではないの??と思っている人もいるかもしれませんが、違います。腸以外の臓器のがん予防にも腸内細菌が大きく関与しています。

そんな最新の研究でわかったがん予防と腸内細菌の関係についてご紹介します。

 

「がん」とはどんな病気??

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一般的に知られている癌とは、悪性腫瘍のことです。悪性腫瘍とは、体にとって必要のない細胞がどんどん増殖し、そのコントロールが効かない、暴走した細胞増殖のことをいいます。体の反応は全く無視して、がん細胞がどんどん増殖します。

本来であれば血管が新生され、細胞は栄養をもらって、生命活動をすることができます。ですが、がん細胞はその血管新生もままならない状態でどんどん増殖していくので、中心になるがん細胞はやがって、壊死、つまり腐ってしまいます。これが放置すると、がん細胞はどんどん周りの臓器に浸食して、増えていきます。そしてどんどん腐っていきます。

当然、がんに浸食されてしまった臓器は働きを失っていきます。

がんがリンパ節という組織に浸潤してしまうと、リンパ液は体のさまざまな臓器にいきわたっているため、あっという間にがん細胞が他の臓器に転移して、全身にがん細胞が浸潤してしまいます。

 

「がん」にどれくらいの人がなっているの??

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なんと3人に1人ががんが原因で亡くなっています

2015年にがんで亡くなられた方は、370,900人(男性219,200人、女性151,700人)で、2014年の予測値より約4千人増加しています。年間でこれだけの人数の方ががんで命を落としています。

どの種類のがんが多いかというと、大腸がん、前立腺がんの罹患が増加し、男性においては前立腺が最多となっています。このように、毎年多くの方ががんにかかっており、そして命を落としています。

 

「がん」の原因は???

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少し意外かもしれませんが、がんは、生活習慣病の一つに分類される慢性疾患です

生活習慣病というのは、その人の生活習慣がもたらした病気という考え方です。以前は、成人病と言われた時期が長かったのですが、成人病というと「大人になると誰しもかかってしまう病気」というニュアンスを与えかねないので、この10年ほどで改められるようになってきました。

体に悪い生活習慣といえば、まず思い浮かべられるのが「たばこ」です。残念ながら、現在も依然として高い喫煙率を示す我が国ですが、戦後の喫煙率の急上昇から20年ほど遅れる形で、肺がんで亡くなる人の数は急速に増えています。 現在の日本人男性で、がんで亡くなる方の中では、肺がんで亡くなる方が多いのですが、これも、高い喫煙率と密接な関わりがあると言われています。

関連:たばこは腸内環境を悪化させている!

 

喫煙も、確かに生活習慣の一つではありますが、生活習慣の多くは、食習慣と運動習慣が占めています。 特に、食習慣はがんと深い関わりがあります。 近年、日本で肺がんと同様に増えているのが大腸がんですが、この大腸がんの患者数の増加は、戦後に急速に進んだ食事の欧米化と関連があると考えられています。もちろん、洋食に発がん物質が含まれているという意味ではありません。和食で暮らしてきた日本人が、急激に洋食にシフトしたときに、様々なひずみが体の中で起こってしまうということです。

古来、多くの食物繊維を取ってきた日本人の腸は、欧米人に比べて約1m長いと言われています。これは、消化しにくい食物繊維を多く取る伝統的な和食に対応するためだと考えられています。 その一方で、欧米人は、摂取した脂肪分が酸化されないうちに、便として排泄する必要があるので腸は比較的短くできていると言われています。がばっと、摂取して、さっと出してしまうイメージです。

現代日本の食生活を見渡してみると、キーワードが浮かんできます。 一つは、高脂肪・低繊維ということです。動物性脂肪と小麦をメインとした食事は、日本人にとっては、脂肪が多く、食物繊維がどうしても少なくなってしまいがちです。しかも、約1mも長い腸の中で、長時間滞留した脂肪は酸化脂質になります。また、繊維質が少なく、さらには、納豆やお味噌などの発酵食品の摂取量が減ってきているために、良い腸内細菌叢を保つことが難しくなってきています。 このようにがんの原因は生活習慣が深く関係しています。

 

腸内細菌と「がん」との関係とは??

chou (13)

 

腸内細菌とがんと聞くと、腸内環境を整えると大腸がんは予防できそうですが、他のがんには関係がなさそうに感じます。ですが、それは違います。

がん治療の費用はとても高額です。がんは予防がとても大切です。がんになってから、治療するとものごくコストがかかります。腸内細菌を変化させることで、がんを予防できれば、とても効率がいいですよね。

ですので、まずは腸内細菌とがんの関係について説明していきましょう。

 

日本ではなんと前立腺がんで、年間1万人以上の方が亡くなっており、深刻な問題となっています。しかし、アメリカではその10倍もの方が前立腺がんにかかって、亡くなっています。

どうしてこのような差があるのでしょうか。

原因の1つに大豆の摂取量があげられます。というのも、大豆イソフラボンは前立腺がんを引き起こす男性ホルモンを阻害して、がん予防に効果があることが研究で報告されているからです。したがって、日本人の方が大豆摂取量が多いため、アメリカ人と比較すると、がんの発症率が低いのです。

ですが、さらに最新の研究で、ハワイの日系人は大豆摂取量が日本人とほとんど変わらないにも関わらず、前立腺がんの発症率が増え、アメリカと日本の中間になっていることがわかりました。遺伝的にも同じで、大豆の摂取量も変わらないとすると、いったい何が違うのでしょうか。

それは「エクリオールという物質を作る腸内細菌の数」にあるといえます。

ハワイの日系人は、エクリオールという物質を作る腸内細菌を持つ人が減少しています。このエクリオールという物質が「スーパーイソフラボン」ともいわれる物質で、通常のイソフラボンよりも高い効果があります。実際に、前立腺がん患者では、エクリオールという物質を作る腸内細菌を持つ人の割合が有意に低いことが研究でわかっています。

つまり、エクリオールという物質を作れない人は前立腺がんになりやすい傾向にあるということです

でも、このエクリオールという物質は男性の前立腺がんには効果がありそうだけど、女性には関係ないんじゃないの??と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、女性のがんにもこのエクリオールという物質は深い関係があります。

腸内細菌が作るエクリオールという物質は男性の前立腺がんだけではなく、女性の乳がん予防効果にも期待されています

中高年だけでなく、女性でも比較的若い20代、30代で発症し、命を落とす方が急増していることで話題の乳がんですが、そんな乳がんを腸内細菌が作るエクリオールが予防してくれることがわかってきています。しかし、このエクリオールという物質を作る腸内細菌を持つ人の割合が若い女性の間で減少しており、それが乳がんの発症率と深い関わりがあります。

このエクリオールという物質を作る腸内細菌のことを“NATTS”といいます。NATTSという腸内細菌が腸内にいれば、男性は前立腺がん予防、女性はお肌の若返りと、乳がんを予防できるということです。

こうやって聞くとすぐに、“NATTS”という菌が欲しくなりますよね。ですが、この菌を手に入れるのはもう少し先になりそうです。ひとつは、まだ、安全性が研究の段階で確認されていません。そしてさらに、腸に菌を住み着かせるのはとても難しいということです。

ヨーグルトでも乳酸菌が生きたまま腸に届くものの、数日たつと、ほとんどいなくなってしまいます。細菌をカプセルにいれて、腸に届けてもそれだけでは住み着くことはありません。

まだわかっていないことも多いですが、腸内環境を整え、納豆やお味噌などの大豆製品を積極的に摂取することで、エクリオールという物質を作る腸内細菌も住み着きやすくなりますので、生活習慣を見直すことが、がん予防に大切です

 

がんを引き起こす腸内細菌が見つかった!!??

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がんを予防してくれる腸内細菌がいる一方で、残念ながら、がんを引き起こす細菌がいることもわかってきました

肥満になると、がんのリスクが上昇することがわかっていましたが、厚生労働省の研究班が2009年に発表した報告によれば、肥満になると肝臓がんのリスクが2.2倍になったということがわかっています。

肥満は喫煙にならぶ、癌の原因の1つなのです。そしてその肥満に腸内細菌が深く関わっています。この菌を「アリアケ菌」と呼び、がんを誘発します

アリアケ菌は、腸に分泌される消化液の一つである胆汁を分解して、DCAという物質を作ります。DCAは腸から吸収されて、全身をめぐり、私たちの体の細胞に作用して、細胞老化を引き起こします。細胞老化は古くなった細胞増殖が止まる現象で、健康な人の体内でも起きています。しかし、DCAの作用で老化した細胞が増えすぎると、周囲にがんを誘発する物質をまき散らし、がんを発生させてしまうことがわかりました。

この「アリアケ菌」を増やさない方法があります。肥満になると、アリアケ菌が増加し、がんを引き起こす毒である、DCAを作ります。このアリアケ菌は食生活に原因があります。肥満にならない食生活、つまり和食中心の味噌や、納豆などの発酵食品を多くとり、さらに野菜をしっかりと摂取して食物繊維を取り入れる食生活をこころがけることで、がん予防の効果を発揮させることができます

 

日頃から、肥満にならないような食生活を心がけ、腸内環境を改善しましょう。

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