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自閉症には腸内細菌が深く関係していた!!?

2016/09/03 知識
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chou (12)

自閉症はかつて、心の病、親の育て方が悪いといって、自閉症のお子さんをもつ、親御さんはとても苦労してきた病気の一つです。そんな自閉症にも腸内細菌が関わっているという驚きの研究が発表されました。

自閉症と腸内細菌の驚きの関係についてご紹介します。

 

そもそも自閉症とはどんな病気??

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自閉症とは、先天的な原因から、対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害という3つに特徴があらわれることから診断される障害です

「自閉」という言葉からイメージされる「自らこころを閉ざしている病気」ではありません。また、育て方によって、後天的になるものでもありません。 原因は、まだ不明ですが、さまざまな所見や遺伝的研究から、先天的な脳機能の違いが原因となる障害だと、考えられています

自閉症は、重度の知的障害を合併している人から、知的な障害がほとんどない人、IQ(知能指数)が通常より高い人まで幅広く、その個性も多様です。どこからどこまでが「知的障害」、どこからどこまでが「自閉症」と区切れるものではなく、まるで虹の光のように連続していることから、自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder:ASD)といわれます。

従来、知的障害のある(IQ70~75以下)人が7割から8割といわれていましたが、ここ数年、知的障害をともなわないタイプの自閉症が広くしられるようになり、早期発見が進んだことから、知的障害をともなわないアスペルガー症候群などの高機能ASDの割合が増えていると、医療機関や教育機関では実感されています。 また、てんかんを発症する自閉症児・者の例は多く(20%以上)、重度知的障害のある人の方がその割合が高いというデータがでています。そのほか、さまざまな感覚や、運動機能に特異性をもつ人もたくさんいます。このことからも、自閉症が精神の障害でなく脳の機能・器質障害であると想像されます。

 

自閉症の原因とは??

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残念ながら、自閉症の原因ははっきりと解明されていません。そのため、母親の愛情不足、育て方が悪いと非難されてきました。わかってきたことは脳の器質的障害ということですが、ではどうして脳にそういった障害が引き起こされるのか、その原因解明までは至っていません。

ただ、近年女性の社会進出にともなって、高齢出産が問題となっていますが、高齢出産の割合が高くなるにつれて、自閉症の子供の数も増加しています。そのため、自閉症のリスクを上昇させる要因として、高齢出産があげられます

妊娠中の葉酸などの栄養不足も指摘されていますが、必ずしも、それらはリスクを上昇させるということがなんとなくわかっているだけで、確実なものというには、証拠に乏しい部分も見受けられます。

さらに、遺伝と自閉症の関係について数多くの報告がなされていますが、遺伝と自閉症が関係するという確実な証明はされていません。そのため、遺伝が原因というわけではないようです。

原因が解明されれば治療方法や予防法などが確立されるでしょうが、現時点では確実な治療方法や予防というのは残念ながらありません

 

自閉症の症状

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自閉症の大きな特徴である「周囲との交流困難」「言語発達の遅れ」「限定的な興味の対象と動作の反復性」は以下のような内容で、これらは通常3歳頃までに現われます。

 

周囲との交流困難

自閉症の子供は相手の気持ちを理解することがあまり得意ではありません。乳幼児期、親が近づいて来た時、抱き上げられたい素振りを見せない、目で合図を送らない、あるいは笑わないといった兆候がよく見られます。また両親や家族など自分にとって重要な人物がいかに重要であるかがよく分からない一方、人見知りはあまりしないものです。そして学校に上がる年齢になると、相手の気持ちがよく分からないといったこともありスムーズに友だちを作れないことが多いようです。

 

言語発達の遅れ

言葉を発さない、あるいは言葉を発し始める時期が遅い……など言語発達にかなり遅れが認められます。また言語力の不足をジェスチャーや表情で補うこともあまり得意ではありません。また言葉を発しても意味をなさない、あるいは一般的でない言葉使いをしたり、相手の言葉をオウム返しする……といった事もしばしばあります。

 

限定的な興味の対象と動作の反復性

興味が特定の対象に限定されやすく、またある特定の動作をいわば儀式的に繰り返す傾向があります。そしてもし自分の行動パターンが変われば強い拒否反応を起こすこともあります。 例えば手の平をヒラヒラし続ける、積み木を一定のパターンに並べ続けるといった反復的動作がよく見られるほか、もし食事の後で入浴するといった普段の順序が逆になればパニックを起こしてしまう……といった事もあります。

 

自閉症の治療

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現時点では自閉症の詳細なメカニズムがわかっていないため、外科手術のように根本的原因を取り除いて完治することはできません。そのため自閉症の対処法としては、「他者とのコミュニケーションが取れない」「他者から見て奇異に感じられる行動がある」「周りの暗黙のルールがわからない」などの、社会生活を送る上でのハンディキャップを、訓練を通じて目立たなくさせることが目標になります 訓練といっても特殊なことをするわけではなく、親を始めとする周りの大人が根気よく反復行動をやめるよう促したりルールを繰り返し教えるなど、日々の積み重ねによるトレーニングが中心です

自閉症の症状で見られることがある、「多動性」「儀式的行為」「自傷行為」などを緩和させるために、薬物療法が有効なことがあります。使用される薬物としては、「多動性」には中枢神経刺激薬に属するリタリン、儀式的行為を減少させるためには代表的な抗うつ薬でもあるSSRIというタイプの薬物、そして「自傷行為」に対しては、抗精神病薬がしばしば効果があります。

しかし自閉症児は子供であることに加え、薬の作用様式が一般の場合とは異なる可能性もあるので、薬の使用には特に慎重になる必要があり、薬の投与期間も症状の緩和具合などによって、数ヶ月~数年間になることが考えられます。 また、薬物療法は自閉症そのものを治すわけではない補助的手段ですので、必ずしも薬物療法が必要とは限らないというのが現状です。

 

自閉症と腸内細菌の関係

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実は腸内細菌はこの迷走神経以外にも、脳へ影響を与える別のルートがあります。それは腸内細菌が作り出した物質が血液中をめぐって、脳に影響を与えるというルートです。

このメカニズムが注目されているのは、自閉症にみられるコミュニケーション能力の障害がこのルートで腸内細菌が関係しているという説が浮かび上がり、欧米では今、注目をあびている研究となっています。この注目の研究はYahoo!ニュースにも取り上げられました。

この研究は2013年に発表されたものです。その研究とは、自閉症の症状を引きおこす可能性のある「原因物質」を発見したというものです。そして、この原因物質はなんと腸内細菌が作っていたのです

自閉症には様々な症状があります。基本的に他者とのコミュニケーションが苦手である、その概念がわからない、という基本的な特徴があります。患者数は年々増加していますが、原因は完全に解明されていません。

環境、遺伝子など様々な関連がいくつか見つかっているようですが、それは決定的な要因として証明されておらず、結局のところ、さまざまな要因が重なって引き起こされるとしか言えないのが現状です。

そこで新たな可能性として、「腸内細菌」の研究があがってきたのです。

この研究では「自閉症モデルマウス」というマウスを使って実験されました。自閉症モデルマウスは、自閉症患者に似た、コミュニケーションの低下が認められます。

ただ、人とマウスではコミュニケーションの違いがあるし、マウスと人と比べるなんておかしい!と思う方も多いかもしれません。そもそもマウスはどのようにしてコミュニケーションをとっているのでしょうか。

マウスのコミュニケーションはチューチューという鳴き声ではなく、人間には聞こえない、超音波を使った鳴き声を使います。普通のマウスは、この超音波の鳴き声を1分間に150回ほど出します。しかし、自閉症モデルマウスはその3分の1程度しか鳴きません。この鳴く回数の減少が人間の自閉症の症状の1つである、コミュニケーション障害に似ていると考えられるのです。

この自閉症モデルマウスを調べると、意外にも腸に異常があることがわかりました。一般的な腸は細胞がびっしりとつまっているのに対して、この自閉症モデルマウスは、細胞に隙間があり、容易にウイルスなどの外敵や毒の侵入を許してしまう腸でした。

腸は、外敵から身を守るバリアの役目も果たしていますが、このようにすき間のある腸では、簡単に病原体が体の中に侵入し、たちまち、病気になってしまいます。

このマウスの腸を修復するために、整腸作用のある薬を服用させたところ、「低下しているコミュニケーション能力が改善され、ほとんど正常になった!」のです。

ではどうして、マウスのコミュニケーション能力は改善したのでしょうか。それは血液中に含まれる「4EPES」という物質でした。

4EPESという物質は毒であり、コミュニケーション能力の低下していたマウスは正常のマウスの80倍も増えていました。この毒素4EPESを正常なマウスに注射すると、コミュニケーション能力の低下が認められました。驚いたことにこの4EPESという毒素は腸内細によって作られている物質でした。ただ、まだどんな細菌がこの4EPESという毒素を作るか、解明されていません。

ですが、これはマウスだけでなく、自閉症患者では血液中の4EPESが増えているということがすでに分かっています。

今回の研究によって自閉症の原因となる可能性のある物質が特定されました。ただ、単に整腸剤を飲んで、自閉症が改善できるという簡単な話ではありません。ですが、今、自閉症の治療に腸内細菌を役立てようとする研究が進んでいることは確かです。

ですから、女性の方はとくに、日頃から腸内環境を日頃から改善し、健康な腸内フローラを保つことがとても大切です

関連:健康に生きる!!健康寿命を延ばすには理想の腸内フローラを手に入れよう!!

 

ぜひ、自閉症を予防、少しでも改善するために、日頃から腸内環境を整える腸活を行いましょう。

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