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腸内細菌はなんと!脳に話しかけて、うつ症状を改善させる!!?

2016/09/02 健康
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ストレス社会の現代では、うつ病にかかってしまう人が年々増加しています。

うつ症状によって、仕事を休職しなくてはいけなくなってしまった人もたくさんいらっしゃいます。そのまま人と接することが怖くなり、働くことができなくなり、仕事を辞めざるを得なくなってしまったという人もいるくらいです。

さまざまな治療方法があるようですが、確実にうつ病を治す治療薬が開発されているわけではありません。うつ病は心の風邪などと呼ばれており、非常にナイーブな問題です。

そんなうつ病ですが、実は最近の研究で、腸内細菌と深く関係していることが判明してきました。ストレス社会に生きる私たちにとって、とても役立つ情報ですので、ぜひ、うつ病に苦しんでいる方はもちろん、うつ病になるのではないかと不安に思っている人もぜひ参考にしてください。

 

うつ病とは、そもそもどんな病気なの???

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私たちは、生活のなかのさまざまな出来事が原因で気持ちが落ち込んだり、憂うつな気分になったりすることがあります。しかし、数日もすると落ち込みや憂うつな気分から回復して、また元気にがんばろうと思える力をもっています。

ところが時に、原因が解決しても1日中気持ちが落ち込んだままで、いつまでたっても気分が回復せず、強い憂うつ感が長く続く場合があります。このため、普段どおりの生活を送るのが難しくなったり、思い当たる原因がないのにそのような状態になったりするのが、うつ病です

うつ病には様々な種類があります。原因からみて外因性あるいは身体因性、内因性、心因性あるいは性格環境因性と分ける場合があります。

 

  • 身体因性うつ病

アルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤がうつ状態の原因となっている場合をいいます。

  • 内因性うつ病

典型的なうつ病であり、普通は抗うつ薬がよく効きますし、治療しなくても一定期間内によくなるといわれます。ただ、本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、早く治療したほうがいいです。また、躁状態がある場合は、双極性障害と呼びます。

  • 心因性うつ病

性格や環境がうつ状態に強く関係している場合です。抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病という言葉もあります。このような原因を重視したうつ病分類とは異なる視点からの分類が最近、よく用いられています。

 

厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。

 

うつ病の原因

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典型的なうつ病といえるのは、すでに述べた中でいえば内因性うつ病です。うつ状態が一定期間持続し、治療しなくても軽快するといわれています。このようなタイプのうつ病では、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなっていると推測されています。

一方で、休みの日には比較的元気であるなどという、うつ状態では、性格面の影響が大きいことが多く、神経伝達物質の影響がそれほど大きいとは思えません。このような場合、「うつ病はあなたのこころが弱いとか甘えているわけではなく、セロトニンやノルアドレナリンなどの働きが悪くなった状態だから、薬をのんで休んだほうがよい」などというアドバイスは、逆効果になることがあります。

うつ病の原因は明確に解明されておらず、複雑であることがわかります

 

うつ病の症状とは??

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うつ状態でみられる症状には以下のようなものがあります。

 

自分で感じる症状

  •  憂うつ
  • 気分が重い
  • 気分が沈む
  • 悲しい
  • 不安である
  • イライラする
  • 元気がない
  • 集中力がない
  • 好きなこともやりたくない
  • 細かいことが気になる
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める
  •  物事を悪い方へ考える
  • 死にたくなる
  • 眠れない

 

周囲から見てわかる症状

  •  表情が暗い
  • 涙もろい
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない
  • 飲酒量が増える

 

体に出る症状

  •  食欲がない
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 性欲がない
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 動悸
  • 胃の不快感
  • 便秘がち
  • めまい
  • 口が渇く

 

うつ病の一般的な治療方法

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うつ病と診断されると、推測される原因によって、以下のような治療方法があります。

 

抗うつ薬療法

抗うつ薬療法が好ましいと思われる状態の場合、最近はいわゆるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を用いられることが多いです。 SSRIは副作用が少ないと思われがちですが、頭痛、下痢、嘔気などはよくみられます。また服薬開始には、セロトニン症候群、減量や中止時には退薬症候群といって、かえって不安感やイライラ感が強くなったようにみえることもあります。

SSRIが発売されて、精神医学を専門としない医師にもうつ病治療が可能になった」かのような話を耳にすることがありますが、それほど簡単に使える薬ではありません。SSRIやSNRI(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という分類で薬物治療の方針が示されることもありますが、薬剤ごとに副作用や薬物相互作用の差が小さくありません。

個々の薬剤について、論文や添付文書を読んで適切に使う必要があります。まずはきちんと決められた通りに服用することが大切です。

 

そのほかの治療法

うつ病の精神療法の中には認知行動療法、対人関係療法などがあります。認知行動療法のひとつとして、有効性の検証までには時間がかかるとしても、職場復帰を目的としたリワークが注目されています。また、難治性うつ病や抗うつ薬の副作用が出やすい高齢者に対する無けいれん電撃療法も重要な選択肢です。

 

うつ病と腸内細菌の意外な関係

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では、こんなうつ病と腸内細菌はどのように関係しているのでしょうか。そのメカニズムのカギは、「神経」です。私たちの体にとって体には腸と脳をつなぐ“直線回線”というべき、特別な神経が備わっています。

昔から、腸と脳は関係が深いことは医療の現場でも知られており、「脳腸相関」と呼ばれています。この言葉を耳にしたことがあるという人もいらっしゃるかもしれません。

例えば脳がストレスを抱えると下痢や便秘に悩まされてしまったり、逆に、腸の調子が悪いと、不安やうつ症状を引き起こします

こうした腸と脳の病気は、連動して起こることがとても多いことが明らかになってきました。じつはそこに、腸内細菌も密接に関係していることが明らかになってきたのです。そのメカニズムとして浮かび上がってきたのが、ある特別な神経というわけです。

人間の脳は1000億個の神経細胞がネットワークを形成し、電気信号をやりとりすることで、記憶したり、考えたりします。一方、腸にも神経細胞があり、腸管の周りをびっしりと覆うネットワークを作っています。腸管神経系と呼ばれ、人体の中では脳に次いで2番目に神経細胞が集中している臓器です。腸管神経系の神経細胞の数はおよそ1億個です。犬の脳と実はほぼ同じ数です。犬がとても賢い動物であることは周知の事実ですが、その犬の脳と同じ神経細胞の数が私たちのお腹の中にあるととても不思議です。

腸は考える臓器なのでしょうか。

生物の歴史を考えたとき、腸が考えているとしても、実はちっともおかしいということはありません。というのもそもそも脳の原点は腸だったといわれています。

生物が誕生したとき、食べ物をたべる口と排出する出口しかありませんでした。このころ、脳はないものの、腸の周囲には神経が張り巡らされていて、口から物が入ってきたら、食べ物かどうかを判断して、消化の指令をだし、吸収が終われば、排泄するなど、腸が行うべき一連の動きを司っていました。

この神経系が次第に発達していき、いつしか分離して全身を抑制するようになった器官が「脳」だといわれています。

腸は第二の脳と呼ばれることがありますが、進化の過程を考えれば実は第一の脳といっても過言ではありません。

この腸と脳は特別な神経でつながっています。通常、脳と全身は背骨の中を通る脊髄神経によってつながっていますが、腸と脳の場合は、“直線回路”である「迷走神経」でつながっています。迷走神経は、いわゆる自律神経の一種であり、普段私たちの意識しないところで体のさまざまな機能を調整しています。

とくに、気分や感情に強い作用を及ぼしています。

その実例が、うつ病患者の治療に使われる「迷走神経刺激療法」です。手術によって鎖骨の奥に電極を埋め込み、人的に迷走神経を刺激することで、落ち込んだ気持ちをやわらげるという治療方法です。薬物治療が効かない難治性のうつ病患者さんに対して有効とされています。

ではその迷走神経に腸内細菌がどうかかわってくるのでしょうか。

実は腸内細菌には神経細胞を刺激する能力があることが最新の研究でわかってきました

神経細胞は刺激を受け取ったり、その信号を伝達するときにある種の物質を使います。これを神経伝達物質とよび、セロトニンやドーパミンなどと呼ばれています。そして腸内細菌にはこれらの神経伝達物質を作ることが明らかになりました。

腸内細菌が作った神経伝達物質を腸の神経細胞が受け取ると、それは刺激として次々と神経細胞に伝わっていきます。そして迷走神経を通して、脳に届くのです。大げさにいえば、腸内細菌は脳に対して、話しかけるルートをもっているということです。

そして今、うつ病の治療の実用化の研究が着実に進んでいます。神経伝達物質を作る腸内細菌はヨーグルトなどにも含まれる、ロンガム菌と呼ばれる善玉菌であり、この腸内細菌を摂取することでうつ症状に対する効果があることがわかってきています

関連:ヨーグルトが腸にいい理由!

 

将来的に、うつ病治療に腸内細菌という新しい選択肢が出てくる日はそう遠くありません。

ぜひ、日頃からうつ病を予防、改善するためにも、腸内環境を整えることをおすすめします

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