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除菌のしすぎは体によくない!!菌活、腸活の基本

2016/09/01 知識 菌活
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chou (13)

夏でも冬でもテレビのコマーシャルでみるのは、手の汚れ、まな板の雑菌が繁殖しているので、しっかりとアルコールで除菌をして常に清潔を保ちましょう!というものです。

夏も冬も感染症が流行し、雑菌やウイルス感染の恐怖におびえて、ハンドソープやアルコール除菌グッズは昔とくらべると非常に売り上げを伸ばしています。確かに除菌をして清潔なのはいいことですが、果たしてそれは私たちの体にとって良いことなのでしょうか。

そんな除菌と腸内細菌の関係についてご紹介します。

 

皮膚常在菌は私たちの味方!!手洗いはほどほどに!

 

私たちは日々、無数の細菌との出会いを繰り返しながら生きています。空気中にはもちろん菌は浮遊していますし、壁や机、どこを触っても菌は付着しています。食物や食器類にも当たり前のように細菌は付着しているのです。


ゲッ!!と思った方もいるかもしれませんが、それはいたって普通のことなのです。


さらに最近みなさんが外出の時も寝るときも、肌身離さず持っているスマートフォンやパソコンにも、もちろん、無数の菌がついています。スマートフォンは、なんなら、便器のフチよりも無数の菌が付着しているともいわれています。


人の皮膚にも皮膚常在菌といって、何種類もの細菌群が住んでいます。ちなみにスマートフォンやパソコンに付着している菌と持ち主の人の皮膚常在菌とよく似た組成が見られるそうです。

皮膚常在菌とは人間の皮膚に住み着き、皮膚の脂肪を食べて生活している菌たちです。これらの細菌たちが脂肪を食べると脂肪酸の膜が形成されます。この脂肪酸の膜は弱酸性であり、そのバリアが人の皮膚に病原菌がつくのを防いでいるのです。皮膚常在菌は私たちを病原菌から守ってくれる役割を果たしています

したがって、肌をきれいに整えたいのであれば、石けんで手をきれいに洗い過ぎないことが大切です

えっ!!!と驚かれる方も多いですが、石けんで手を洗うと、皮膚に存在する最近のうちなんと9割も、流れ落ちてしまいます。それでいいのでは??と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際は1割でも菌がその菌たちが再び増殖し約12時間後にはもとの状態に戻ります。

ところが、薬用せっけんにように殺菌作用が強力な洗剤であらってしまうと、菌が根こそぎいなくなってしまい、再生するのに長い時間が必要になってしまいます。皮膚常在菌がつくる脂肪酸のバリアは作られません。そのため肌は病原菌などの異物に対して非常に無防備になってしまいます。

よく、お母さんが手荒れがひどいと悩んでいますが、これは、強い除菌作用のある、食器用洗剤をつかって食器を素手で洗っているので、皮膚常在菌は常に除菌されてしまい、脂肪酸の膜が作られないからです。ですので、手袋をして皮膚常在菌を守ったり、あまり除菌作用が強すぎない洗剤を使うことで、手荒れは改善することができます。

したがって通常の手洗いは「水洗いだけ」で十分ということになります。外からついた病原菌は脂肪酸のバリアがしっかりと築かれていれば、水洗いで十分きれいに洗いながせます。石けんを使うのは水洗いではとれない、目に見える汚れがあるときだけにしましょう。

テレビコマーシャルなどのメディアによって、菌は全ての敵!!という考えが広まってしまっていますが、実はこのようにきれいにしすぎることがかえって、きたないということにつながります。逆にあまりきれいにしすぎず、ある程度きたない方が、実はきれいということがあります。

清潔に神経質になりすぎて、薬剤などの力で身の回りの雑菌をすべて取り除いてしまうと、病原菌は非常に喜んで、どんどん病原菌が住み着いてしまいます。そして病原菌が増殖し、きたない状態を作っていきます。

反対にさまざまな雑菌が生息しているところでは、病原菌などが外からやってきた異物に攻撃されてしまって、増殖できません。毎回毎回机をアルコール除菌していると、実は何時間か経過すると、雑菌ではなく、病原体が大量に繁殖してしまっているという本末転倒なことになってしまっています。

 

ウォシュレットの使い過ぎは要注意!!!

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日本人が愛用しているウォシュレットに代表される温水洗浄便座も、きれいにしすぎて、実は汚くしているのではないか、という製品の1つです。ウォシュレット愛用者は、排便のあとの汚れやばい菌を取り除けてスッキリするという風にいいますが、これは残念ながら間違いです。

強い水圧で肛門を洗っていると、肛門を守っている皮膚常在菌が洗い流されてしまいます。こうなると、脂肪酸のバリアは破壊されてしまい、細菌に感染しやすくなってしまいます。温水洗浄便座の愛用者ほど、実は、肛門周辺のかゆみ、ヒリヒリ、赤みなどの不快症状がでやすいのです

さらに女性用のビデ機能も注意が必要であると、考えられています。というのも女性の膣の中にはデーデルライン桿菌という乳酸菌が住んでいます。この菌は膣内のグリコーゲンを食べて乳酸を作って外部の菌が侵入できないように酸性のバリアを作って張ってくれています。そのおかげで、女性の膣はいつでも雑菌から守られています。

ところが女性がビデ機能をいつまでも使っていると、デーデルライン桿菌は死んでしまい、膣内は中性になってしまいます。中性になってしまうと、実は雑菌が非常に繁殖しやすくなってしまいます。水道水には殺菌作用の強い塩素が入っているので、ビデで膣を洗い過ぎているとデーデルライン桿菌は死んでしまいます。

ある産婦人科医の研究によれば、温水洗浄便座の使用者は膣内の乳酸菌の保有率が著しく低く、膣炎をおこしやすいという結果がでています。膣炎は胎児の命にかかわる重大な病気です。実際流産や早産を経験した女性の半数は膣炎を起こしていたことがわかっています。

 

細菌は死んでからも種の繁栄のために働く!

chou (14)

 

病原菌に侵されない体を築くには何歳になっても細菌と、おおらかな気持ちで、菌とふれあい、腸に積極的に取り込む生活を心がけることが大切です。

外から侵入した細菌の多くは、もともといる常在菌や免疫システムに邪魔され、生き残ることはできません。しかし、それでいいのです。その死に際、細菌は自分の中を増やす因子を出します。細菌という目に見えない小さな生物のここがすごいところです。ただ単に命を閉ざすのではなく、死んでからも種のさらなる繁栄のために働くのです。

腸には約1000兆個という細菌がいます。その大半は、もともと私たちの身のまわりや食べ物に生息していた菌たちです。乳児期をすぎて、外から侵入してきた菌たちは酸度の高い、胃を通過するのも難しく、生きて腸まで届いたとしても、腸にすみつくことはできません。しかし、たくさんの菌が腸に侵入し、死に際に仲間を活性化する因子をだしてくれることで常在菌たちは数を増やし、活動力を高められるのです。

 

菌活や腸活に大切なこと!!!

 

最近は美容と健康に熱心な人たちの間で菌活や腸活が流行しています。体に優良な菌を取り込んで食生活に取り入れるのが菌活、腸内環境を整える生活を腸活といいます

菌活も腸活も腸内フローラを活性化するという目的は同じです。しかし、一般的に発酵食品や食物繊維などの食生活ばかりが注目されがちですが、身の回りの細菌とおおらかに接する重要性が見落とされています。

菌活と腸活を一生懸命になるのは非常にいいことではありますが、その一方で、殺菌や除菌作用を持つ化学製品を身の回りの服や靴などに吹きかけていては意味がなくなってしまいます。テーブルをしっかりと除菌していれば、自ら病原菌をテーブルにつけてしまうことになります。

身の回りにいる菌はみんな常在菌の活性化に働いてくれています。その共生関係を断ち切っては人が健康でいることなど、できないのです

 

腸内フローラを活性化するためには除菌に熱心になりすぎないこと!!!

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腸内フローラを活性化するには常に外の世界から多くの細菌が入ってくることが大切です。つまり、腸内フローラを活性化させたいけど、ばい菌は入ってこないでほしいというのは通用しません。

人の体は未知の病原菌には無力です。免疫システムは新たな病原菌に対する抗体をもたないので、すぐには排除できません。そんなときに活躍を期待できるのは、多種多様な菌が元気に生息する腸内フローラです。腸内フローラは病原体に抵抗する第一の砦です。


ありふれた感染症や食中毒を恐れて、薬剤を乱用する生活を送っているといざというときに自分の身を守れなくなります。

ですから、腸内フローラ活性化するためには除菌に熱心になりすぎないことが大切です

関連:健康に生きる!!健康寿命を延ばすには理想の腸内フローラを手に入れよう!!


菌活も腸活もせっかく菌を取り入れるのであれば、野菜をアルコール除菌してしまえば、せっかくの日和見菌などを取り入れることができません。ですから、腸活、菌活を効率的にそして、腸内フローラを活性化させるために、除菌しすぎないようにしましょう。

関連:腸内細菌まとめ|善玉菌、悪玉菌、日和見菌がわかる菌活入門!

まとめ

  • 常在菌は私たちの体を守ってくれており、特に皮膚常在菌は脂肪酸のバリアで皮膚からの病原体の侵入を防いでくれている
  • ウォシュレットの使い過ぎはかえって不潔になることがあるので要注意
  • 細菌にいつでも触れるおおらかな気持ちが腸内フローラを活性化させる
  • 菌活や腸活に大切なことは、除菌をしすぎないことがとても大切
  • 雑菌だけ除菌して、体にいい菌だけとりこむことはありえない

 

こちらのサイトでは菌活、腸活について紹介してきましたが、基本的には食事についてが中心でした。さらに腸活や菌活をより効果を発揮させるためには、除菌に熱心になりすぎず、ある程度菌に対して寛容になることが大切です。

ぜひ、腸内フローラを活性化させるために、除菌しすぎず、ある程度雑菌に関して、体に備わっている常在菌を活かして、より健康になっていきましょう。

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