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たばこは腸内環境を悪化させている!

2016/08/16 健康 知識
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chou (13)

たばこは依存性があり、さらに肺がんのリスクを上昇させることでも有名です。たばこは百害あって一利なしといわれるくらい、健康にとってひとつもいいことはありません。

たばこは腸内環境には影響するのでしょうか。そんな腸内環境とたばこの関係についてご紹介します。

 

たばこが一般的に健康に悪いといわれている理由

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たばこの煙には、4,000種類以上もの化学物質が含まれています。そのうち、発がん性物質は、なんと60種類も含まれているのでおどろきです。

一般的に喫煙指数(本数/日×年数)が多いほど癌の発生率が高く、指数700を超えると癌・呼吸器疾患・脳梗塞・心筋梗塞のような血管病が増加するといわれています。 それに慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)の肺気腫・気管支喘息なども加わってくるので、健康のことを考えると、ガンのリスクも、呼吸器疾患のリスクも両方上昇させてしまいます。 たばこを吸い続けると、70歳を過ぎた時点で、咳や痰が増加して、呼吸が非常にしづらくなります。

さらに、喫煙は口臭だけではなく、体臭も悪化させてしまうので、周囲の人に非常に迷惑がかかります。ただ、自分では鼻の粘膜が有害物質によって退縮しているので、臭いがわからなくなってしまっています。最近では女性の喫煙者も増加しているので、同じようなケースが女性にも増加しています。

味覚もたばこに含まれる有害物質によって傷つけられてしまうので、味に鈍感になります。そうなってしまうと、極端に甘いものや辛いものを好むようになり、味が濃くないとおいしく感じることができないので、糖尿病や高血圧、心臓病のリスクも上昇します

喫煙年数が長くなればなるほど、せき込みもひどくなっていきます。 風邪をひいた時などは喘息発作のように咳が止まらなくなってしまうこともあります。 肺の細い気管支周囲に慢性的な炎症が出てきて、気管内分泌物が増加して常にのどが気持ち悪い状態が継続するようになります。

さらにたばこの有害物質によって、肺胞が破壊されるため、肺胞に空気が入りにくく、酸素の運びが減るため、重い物を持った時、少し急いで階段を上った時など日常的動作に若干の負荷がかかっただけで、すぐに息切れを起こすようになります。

 

たばこは貧乏の始まり!!?

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たばこを吸い続けると健康だけではなく、経済的にも家計を圧迫します。 たばこ1日1箱300円として1年間で300円×365日=10万9500円、40年間吸い続けると10万9500円×40年=438万円の無駄遣いになってしまいます

さらにこのたばこの出費に病気にかかってしまって、肺がんにでもなると、医療費が加算されてくるので、すごい出費になってしまいます。 このようにお金の面でも禁煙した方がいいということがいえます。

 

妊婦の喫煙はだめ!絶対!!

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最近、増えているのが女性の喫煙です。平成16年の厚生労働省の調査では、女性の喫煙率は12%ですが、20代では18%を超えています。実は女性の喫煙は男性よりも依存性が早く発生するといわれていて、女性特有の問題点が現れてくるのです。それは、生理不順や皮膚のシワなどです。さらに、不妊症にも悩まされやすいのです。

たばこに含まれる有害物質によって、血流が悪化し、生理不順や肌の衰え、不妊症などの問題も起こってきます。また、肌の衰えに関しては、腸の血流が悪化し、腸内環境を悪化させるため、コラーゲンをつくる腸内細菌の活動を抑えてしまうので、おこるのではないかと考えられています。

そして、女性の喫煙でなによりも気をつけてほしいのが、妊婦さんの喫煙です

胎児は、なんと母親がたばこを1本吸うたびに息をとめている、というくらい、酸素不足に陥っています。そのため、早産、死産、流産が増えたり、先天異常の子供が生まれる危険度が高くなります。また、生まれてくる赤ちゃんも身長、体重ともに小さめです。近年、低体重児赤ちゃんが増加している背景には女性の喫煙があるようです

もちろん、妊婦が吸わなくても、受動喫煙があるだけで胎児に影響があります。

 妊婦の前で夫が喫煙すれば、非喫煙者に比べて約5倍もニコチンを摂取していることになるのです。胎児にとっては母親のお腹の中は密室だということを忘れてはいけません。

以下に妊婦さんがたばこを吸うことでおこるリスクについてまとめます。

 

 たばこが与える女性の妊娠に関する影響

  •  不妊の危険性が高まる
  • 1.5倍ほど自然流産しやすい
  • 1.4~1.5倍ほど早産しやすい
  • 1.2~1.4倍ほど、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と生後1週間未満の早期新生児死亡)が高い
  • 出生時の子どもの体重が平均200g軽く、2500g以下の低出生体重児が生まれる頻度が約2倍高い(ニコチンと一酸化炭素によって胎児と胎盤系が低酸素状態になるため)

さらにたばこの悪影響は生まれてきた子供にも及びます。小児ぜんそくの最大の原因は両親、家族のたばこが原因であると言われています。ある調査によると、2~16歳のぜんそく患者400人のうち、家庭内受動喫煙がある場合は67%、ない場合は26%だったそうです。

また、幼児期に副流煙を吸い込むと、肺炎や気管支炎など呼吸器疾患にかかる率が高くなります。その割合は、両親とも喫煙する場合、両親とも非喫煙の場合の約2倍以上高くなっているそうです。

このようにたばこは全身的な影響はもちろん、周囲にも悪影響を及ぼすことがわかります。

 

腸内環境とは???

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たばこと腸内環境の関係を説明する前に、腸内環境とはどういったものなのでしょうか。

私たち人間の腸の中には、たくさんの細菌が住み着いています。たくさんといっても具体的にはどのくらいの細菌が腸の中に住み着いているのかというと、その数はなんと100兆以上といわれています。全くわけのわからない数の細菌が私たちの腸内には住み着いているということです。

私たちの地球には70億人の人間が住んでいるわけですから、その1万倍以上もの細菌たちが、私たち1人ひとりのお腹の中に暮らしているのです。

また、人間がもっている遺伝子の数は2万数千個と言われています。腸内の細菌がもっている遺伝子はその100倍にもなることがわかっています。

このように私たちの腸内にはたくさんの細菌が住み着いているわけですが、こうした腸内細菌は、私たち人間が食べたご飯をエサにして、生活しています。腸内細菌は互いにこのエサを競いあい、助け合いながら、生きています。相互協力とも言いますがこのような細菌たちの関係を「生態系」と呼びます。腸内細菌は生態系をつくって、生活しています。

ですが、たばこを吸うことで腸の血流が悪化し、腸内細菌が衰えてしまいます。そのため、たばこを吸うことで腸内細菌が活発に活動できないので、健康に貢献できない可能性があります

 

禁煙すると太るのは腸内環境のせい!!?

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健康のために禁煙するという人は多いです。しかし、禁煙したら太ってしまったという人がたくさんいるのもよく聞く話ではないでしょうか。実際にその事実を突き止めるため、アメリカとカナダで大規模な調査が行われました。なんと禁煙後に5kgも太ってしまったという報告もあるそうです。

せっかく健康のために、禁煙に成功したのに、今度はダイエットの必要がでてくるわけですから、やってられない!!と思ってしまいます。

一般的にいわれている、禁煙によって太ってしまう理由としては、「口寂しくなるから」といって間食が増えてしまう、また、味覚が麻痺していたのが、正常に戻ってご飯がおいしく感じることができるようになったからなどさまざまなことが言われています。

でも実際は「食べる量が変わらないのにどうして??」と思う人も少なくありません。そんな疑問を解決してくれる研究が近年発表されました。

それは腸内フローラのせいかもしれないということです。

スイスのチューリッヒ大学の研究で、禁煙した人の腸内では、ファーミーキューテスという種類の腸内細菌が増加し、バクテロイデーテスという種類の細菌が減少してしまうという結果がでました。

実はこの研究が発表される前に、「ファーミキューテスという種類の腸内細菌が多く、バクテロイドスというグループの細菌が少ないと、肥満になりやすい」という論文が発表されていました。

つまり、禁煙した人たちは肥満になりやすい腸内フローラに変化してしまったことになります。

禁煙すると、悪い方向に腸内フローラが変化してしまうのでしょうか。そうだとしたらとっても残念ですよね。

まだ研究は始まったばかりであり、実は悪い方向とは言い切れないというのです。というのも、禁煙した人の腸内フローラは多様性が上がる傾向を示していたからです。

腸内フローラの多様性が高いほど、実は「健康である」とされています。つまり、禁煙することで、腸内フローラはいい方向へ変化したのかもしれません。

関連:健康・美容のために必ず知っておくべき「腸内フローラ」入門

 

腸内細菌は食べ物を分解し、吸収をしやすくしてくれる役割を担っています。これは人間を飢餓から救うためにある、腸内細菌にとって、とても大切な仕事の1つです。たばこを吸っていた喫煙者は腸内フローラのバランスが崩れてしまっています。

そのため、腸内細菌は本来ある役割である食べ物を吸収する力が衰え、食べ過ぎていても太らなかったのではないか、というふうに考えられています。つまり、たばこをやめて、禁煙することで、腸内細菌が本来の力を取り戻し、元気になった証拠が、肥満なのかもしれません。

ですので、禁煙して太ってしまったという人は、もともとバランスがとれていない食事をして、食べ過ぎだった可能性があるので、腸内細菌が元気になった今、次は食事の改善をするようにしましょう。健康への階段を少しずつ登っているイメージです。

腸内フローラには「肥満を予防する」働きもあります。腸内フローラが元気になると、太ってしまうのか、細くなってしまうのか、わからなくなってしまいます。ですが、これは現段階では、両方正しいといえます。

というのも、発展途上国の腸内細菌を調査し、ある双子の片方だけが重症の栄養失調になったケースがあります。この栄養失調に陥ってしまった双子の片方の子は腸内フローラが未熟であるということが判明しています。子供が大きく成長していく過程で、腸内フローラが正しく育つことは欠かせません。

腸内フローラを知って、うまくコントロールすることで、「飢餓」と「肥満」、両方を改善することができるのです。

健康であるためには、腸内フローラのバランスが非常に重要であるということです。太る、痩せるというのは、個人個人の状況によっていい、悪いが決まります。つまり腸内フローラもいい、悪いというのは状況によって変化するということです。善玉菌、悪玉菌にもそれぞれ役割があり、意味があるのと同じです。

関連:腸内細菌まとめ|善玉菌、悪玉菌、日和見菌がわかる菌活入門!

 

ですが、たばこは腸内フローラを衰えさせてしまいます。

たばこを吸うことで、腸内細菌が元気にはなりません。ですから、しっかりと禁煙して、より腸内環境を活発化して、健康へのステップを上がっていきましょう。

 

まとめ

  • たばこは体にとっていい影響はなく、腸内細菌にも悪影響を及ぼしている。

だからできるだけたばこを吸っている喫煙者は禁煙をして腸内細菌を活発化させることが健康への近道です。

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