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納豆菌の基礎知識と腸内環境を改善する役割まとめ

2016/07/27 知識
この記事は約 8 分で読めます。

毎日食べると健康に良さそうな食品といえば「納豆」だと思います。納豆が体にいい理由としては、発酵食品であり、何よりも和食の代表ともいえる食品ということがあげられます。

また納豆は納豆菌によって発酵されている食品です。その納豆菌はいったい体にとってどんないい役割をしているのでしょうか。実は納豆菌について詳しく知っているという人は少ないです。

そんな実はすごい効果のある納豆菌について、詳しくご紹介していきます。

 

納豆菌って何???

 

よく腸内細菌の話で、「善玉菌」と「悪玉菌」について詳しく解説しているサイトは見かけると思います。ですから、私たちは腸内細菌が善玉菌と悪玉菌だけで構成されていると思っている人が多いです。

しかし、実際は違います。腸内細菌は、「善玉菌」と「悪玉菌」そして「日和見菌」で構成されています。

前置きが長くなりましたが、納豆菌は発酵食品だから、腸内細菌の善玉菌であると思われがちですが、違います。納豆菌は日和見菌の仲間なのです。

でも日和見菌とはいったい何なのか。日和見菌について理解を深めることによって、納豆菌がどうして健康にいいとされるのかがわかります。

関連:腸内細菌まとめ|善玉菌、悪玉菌、日和見菌がわかる菌活入門!

 

納豆菌は日和見菌!でも日和見菌ってどんな働きをしているの???

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日和見菌とは、簡単にいうと、善玉菌でもなければ、悪玉菌でもない、どっちつかずの腸内細菌のことをいいます。どっちつかずの菌だから健康にとって何の影響もないのでは??と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。

最近の研究で、「日和見菌」も腸内で重要な働きをしていることが判明してきました。

腸内には、遺伝子解析された腸内細菌が3万種、1000兆個の菌が存在していますが、この遺伝子解析によって発見されたほとんどの菌は「日和見菌」だとされています。

腸内にいる菌の種類はおもに、「フィラミクテス門」、「バクテロイデス門」、「アクチノバクテリア門」、「プロテオバクテリア門」の4つに分類できます。このうちフィラミクテス門とバクテロイデス門が日和見菌で、プロテオバクテリア門が悪玉菌、善玉菌はアクチノバクテリア門であり、なんと善玉菌は腸内フローラのわずか10%にも満たない存在です。

では多くの割合をしめる日和見菌はいったい腸内でどんな働きをしているのでしょうか。

日和見菌の働きとは腸内環境が善玉菌優位であるときは善玉菌に加担し、悪玉菌優位のときは、悪玉菌に加担するという役割をもっています。そんなどっちつかずの菌が腸内細菌の環境の大半をしめています。

多くの人が、善玉菌と悪玉菌が争って、善玉菌が多いほど腸内環境はよくなる!と思っていたかもしれませんが、実は「日和見菌」こそ、腸内の最大勢力であり、日和見菌をどのように働かせるかが腸内環境を改善する重要なポイントなのです

つまり、善玉菌を摂取しているだけでは、健康にはなれません、腸内環境を整えて、健康になるには、善玉菌の活動を活発にさせつつ、日和見菌も増やすことが大切です。

私たちの腸にいる日和見菌の多くは土壌菌とよばれるものです。土壌菌という名前ですから、土の中に多く生息しています。大豆の発酵食品はこの土壌菌が作っています。その代表が「納豆」です。

大豆を発酵させる納豆菌も枯草菌とよばれる土壌菌の仲間です。納豆には、この善玉菌の活動を活発にしてくれる日和見菌を増やして、腸内フローラの活動力を高める働きがあります。

また、休日に自然の中にでかけて、土と触れ合うことによって腸内の日和見菌を増やすことができますので、大豆製品の摂取と、自然の中ですごす時間を心がければ、腸内環境を整えるのに必要な日和見菌を増やすことができます。

 

だから納豆を食べると健康になる!!!

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納豆を食べると健康になる、とよくいわれています。実際に納豆の健康効果は多くの研究によって明らかにされています。しかし、日和見菌である納豆菌そのものがどうして、健康にいいのかということはわかっていませんでした。ですが、納豆菌がどうして健康にいいのか、その答えは、日和見菌が腸内フローラの最大勢力であることを考えるとよくわかります。

納豆には日和見菌を増やして、腸内フローラの活動力を高める働きがあるのです。

 日和見菌を増やすことで、善玉菌も活発化して、腸から元気にしてくれます。ですから、毎日納豆を食べることは、非常に健康に効果が期待できます。

 

まだまだある!!!納豆菌の効果とは???

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納豆は古くから食べられている日本の伝統的な食材で、蒸した大豆を藁で包んで発酵させて作ります。藁に付いている納豆菌が大豆に移り増殖することで納豆ができあがります。

納豆の健康効果が注目されだしたのは1980年代に納豆に含まれるナットウキナーゼというタンパク質分解酵素に血栓を融解する効果があることが発見されてからです。

納豆の原材料となる大豆が持つバランスの良いアミノ酸や大豆イソフラボン,大豆サポニン、ビタミン、ミネラスなどにプラスして、納豆菌での発酵過程でビタミンB群やビタミンK2,ナットウキナーゼなどのタンパク質やビタミンがさらにプラスされ「納豆」という素晴らしい健康効果を持つ食材が作られます。

納豆菌にはナットウキナーゼの血栓融解作用以外にも、血液をサラサラにして流れを良くする効果,腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らす整腸作用(プロバイオティクス)や,カルシウムの吸収を促進して骨を強くする骨粗鬆症を予防する効果,菌の繁殖を抑える抗菌効果,抗酸化作用など多彩な健康効果があります。まさに納豆は日本が世界に誇る健康食と言っても過言ではありません。

 

納豆菌を効果的に摂取するにはどうすればいいの???

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ナットウキナーゼの血栓融解効果などを期待する場合の摂取量の目安は、納豆を1日50g程度です。納豆1パック程度で効果が発揮されます。ナットウキナーゼの血栓融解効果は持続性があり、食べてから数時間~12時間程度継続します。納豆を毎日食べた方が効果的です

ナットウキナーゼの発見者である須見教授は、心筋梗塞などの発作は朝起きることが多いので納豆を夜食べる方が血栓に対しては効果的であると述べています。ナットウキナーゼは熱に弱いので、加熱調理するとナットウキナーゼが破壊されてしまう場合があります。

ですから、納豆は調理するのではなく、そのまま食べることをおすすめします。

 

健康に効果のある納豆菌の有効成分とは???

 

納豆菌には様々な健康効果をもつ有効成分が含まれています。納豆のネバネバ成分に含まれているナットウキナーゼには血栓融解作用があります

血栓は人間の体内では破損した血管や組織を止血するために日常的に作られています。止血の役割が終わった血栓はプラスミンという酵素の働きにより分解されます。このサイクルがうまく機能しているときはなんら問題がないのですが、血栓の分解がうまくいかずに血管内に残ってしまうと最終的には血管を詰めてしまい、脳梗塞や心筋梗塞,エコノミー症候群などの重大な病気につながってしまいます。

ナットウキナーゼは腸内にある血栓融解酵素を刺激して活性化させ血栓の融解を促進します。さらにナットウキナーゼ自身が吸収され血液中で血栓を融解する働きがあります。ナットウキナーゼの血栓融解効果はウキロナーゼという点滴で使われる血栓を融解させる治療薬よりも強力だとも言われています。ナットウキナーゼの特徴は食べ物として口から摂ることで(経口摂取)で効果を発揮することです。

納豆菌が作ることができるビタミンに「ビタミンK2」があります。ビタミンK2は体内では腸内細菌が作り出すビタミンでカルシウムを骨に定着させるときに必ず必要なる栄養素です。1992年に厚生労働省が行った調査では、納豆の消費量が一番多い茨城県民が最も骨が丈夫であるという結果が発表されています。

納豆菌自体が腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすプロバイオティクス効果を持ちます。その他ピコリン酸という成分には強力は抗菌効果がありO157や食中毒などの予防に効果的です。

実際にナットウキナーゼ(納豆菌)の科学的データとして、血栓融解効果に関する試験が行われています。この試験では、健康な男女7人を対象にナットウキナーゼのカプセル3,900mgを8日間投与。カプセル摂取後の血栓溶解に関するEFA(フィブリン分解活性),FDP(血栓分解産物),TPA(プロウロキナーゼアクティベーター)量を測定したところ、全ての数値で上昇が見られたとの報告があります。

EFA(フィブリン分解活性)とは、フィブリンとは血液凝固し血栓を作るための繊維状のタンパク質のことで、血栓が必要なくなるとプラスミンにより分解される物質です。FDP(血栓分解産物)とは、血栓が溶けたときにできる物質のことです。

 

納豆菌摂取のときの注意点、副作用について!

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納豆は伝統的に健康食として食べられてきた食材です。適量を食べている分には副作用などはありません。ただし、脳こうそくや心筋梗塞等の病気を患ったことのあるかたで、血液がサラサラになるお薬、ワルファリンなどの抗凝固剤を服用している場合は相互作用に注意が必要です。そういった血液がサラサラになるお薬を服用されている方は、念のために医師に相談してください。

 

まとめ

  • 納豆菌は善玉菌でもなく、日和見菌である
  • 日和見菌とは、善玉菌でもなく、悪玉菌でもない、どっちつかずの菌のこと
  • 日和見菌は近年の研究で、腸内フローラの最大勢力であり、いかに活性化するかが健康に大きな影響を与える
  • 納豆菌は日和見菌であると同時に、さまざまな健康に効果的な有効成分を含む
  • 納豆は毎日食べることで健康に大きく寄与する

このように納豆菌は科学的にも健康にいいことが証明されています。

ぜひ、朝食だけではなく、夕食でもいいので、1日1食、納豆を食べるようにすれば、納豆菌による健康効果が期待できます。ぜひ、納豆は毎日食べましょう。

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