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ビフィズス菌の基礎知識と腸内環境を改善する役割まとめ

2016/07/21 知識
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ヨーグルトを買うときによく目にするようになったのが「ビフィズス菌」です。ビフィズス菌を摂取すると腸内環境を改善するのにとても効果的なような感じがします。しかし、実際、ビフィズス菌とはどういった菌なのか、どういった働きをもつのかしっかりと理解している人は少ないです。

そんな腸内環境改善に役立つ、ビフィズス菌について詳しくご紹介していきます。

 

ビフィズス菌とは??

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私自身もビックリしたのですが、実は「ビフィズス菌」は乳酸菌ではありません。 ヨーグルトや乳酸菌飲料などに利用されており、実用的には広義の乳酸菌に含めて考える場合がありますが、分類学的にはビフィズス菌というのは、乳酸菌とはまったく異なる種類の菌です。とはいえ、その働きは乳酸菌と非常に良く似ています。

ビフィズス菌には主に次のような働きがあります。

  1. 乳酸に加え、酢酸を生成します。この酢酸は強い殺菌力があるとされ、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を良い状態に保ちます。
  2. 腸内を酸性にし、腸の蠕動運動を活発にすることで排便を促します。
  3. ビタミンB群、葉酸を作り出します。 このほかにも、病原菌に対する感染防御作用や抗腫瘍作用、免疫調節作用、血中脂質改善作用などが研究されているビフィズス菌もいます。

体に嬉しい働きをしてくれるビフィズス菌ですが、一度摂取すれば永久に留まってくれるわけではありません。腸内で増やして健康を維持するには、生きているビフィズス菌が含まれる食品を毎日コツコツ摂取すること大切です。

 

ビフィズス菌と乳酸菌の違い

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ビフィズス菌のもっとも大きな特徴は、ヒトの腸内に最も多くすんでいる有用な菌であることです。

ヒトの腸内では1~10兆のビフィズス菌がすんでいますが、乳酸菌はその1/10000~1/100以下にすぎません。そのため、ビフィズス菌はヒトの腸内に適した菌と言えるでしょう。また、乳酸菌は糖を分解して、乳酸を多く作り出す菌ですが、ビフィズス菌は乳酸以外にも酢酸を作り出し、善玉菌として働きます

全てのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではありません。普通のヨーグルトは乳酸菌のサーモフィラス菌とブルガリア菌で発酵しますが、ビフィズス菌入りヨーグルトにはさらにビフィズス菌も加えて発酵しています。乳酸菌でも整腸作用を持つものもありますが、乳酸菌だけで作ったヨーグルトと比べると、ビフィズス菌の入ったヨーグルトの方が、健康効果が高いのです

 

ビフィズス菌の種類って1種類???

 

ひとくちにビフィズス菌といってもその種類は多く、動物とヒトでは棲んでいる菌の種類が異なります。現在は約30菌種に分類されていますが、ヒトの腸内からはおよそ10種類のビフィズス菌が発見されており、個人によって棲んでいる菌の種類も異なります。 ヒトの腸内に常在しているビフィズス菌種は動物の腸内からはほとんど見つかりません。その逆に、動物の腸内に棲んでいるビフィズス菌種はヒトの腸内に棲みつかないと考えられています。このように、ヒトに棲む種類と動物に棲む種類はそれぞれの腸内環境に適しているものと考えられます

ビフィズス菌は他の生物と同じように、属名、種名で学名が付いています。さらに、ある菌種に属する特定の菌株を指す時に菌株名が付けられています。例えば、 Bifidobacterium は属名、 longum は種名、BB536は菌株名となっています。同じ菌種でも、菌株が違うと、人間がそれぞれ個性をもっているように、菌株毎に性質や機能性も異なると考えられています。 そのため、ある特定の菌株が持っている性質や機能性は同じ菌種の中の他の菌株にも言えるものではないとされています。

 

ビフィズス菌の働きとは???

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ビフィズス菌は乳酸や酢酸といった有機酸を生成し、悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整えさまざまな生理機能を発揮します。特にビフィズス菌が生成する酢酸には強い殺菌力があり、悪玉菌の繁殖を抑制すると考えられています。酢酸はお酢として飲むこともできますが、お酢は消化の途中で吸収されて大腸まで届かないため、大腸での働きを期待するのであれば、大腸で酢酸を生成するビフィズス菌を増やすことが重要です。

ビフィズス菌が作る酢酸には、強い殺菌力や腸の粘膜を保護する作用があります。特に酢酸を作る能力の高いビフィズス菌では、病原性大腸菌O157などの予防効果があることが知られています

この他にも、ビフィズス菌は葉酸などのビタミンB群を作ることが知られており、栄養素の吸収にも良い働きが知られています。またインフルエンザなどに対する感染防御作用や抗腫瘍作用、免疫調節作用、血中脂質改善作用などが研究されているビフィズス菌もあります。このような体に良い働きをするビフィズス菌を腸内で増やすには、生きたビフィズス菌が含まれる食品を摂取することが大切だと考えられます。しかし、一回摂取すればビフィズス菌が永久に腸内で住み続けるというものではありませんので、毎日継続して摂取することが大切です

 

ビフィズス菌は減少してしまう、その原因は??

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ビフィズス菌は一度摂取しても、減少してしまいます。その原因は主に食生活にあります。

ビフィズス菌は善玉菌であるため、悪玉菌が異常繁殖していると増えてくれません。ですから、偏った食生活では、悪玉菌が増えて、善玉菌であるビフィズス菌は増えてくれず、どんどん減少していきます。さらに、現代人はストレスを抱えがちですが、ストレスもまた、ビフィズス菌を減少させてしまう原因になります。ですので、ストレスをなるべくためないようにして、バランスのとれた食生活を送ることがとても大切です。

 

ビフィズス菌を腸内で効果的に増やすには???

 

ビフィズス菌を多く含む食品を摂ることがとても大切です。

ビフィズス菌は人や動物の腸内に生息する腸内細菌で、残念ながら、自然なままの食品には含まれていません。そのため、ビフィズス菌を外部から摂取するためには、さまざまな加工技術によってヨーグルトや乳酸菌製品にビフィズス菌を添加した食品を選ぶ必要があります。

ビフィズス菌などの乳酸菌が腸内環境を整えるには、生きたままで腸まで届くことがポイントになります。しかし、ビフィズス菌は酸に弱く、腸まで行き着く前に多くのビフィズス菌が胃酸などによって死滅してしまいます。

しかし近年では、この欠点をカバーし、生きたまま大腸まで到達できるように工夫されたビフィズス菌入りの食品が多く販売されています。選び方の目安としては、パッケージなどに「生きて腸まで届くビフィズス菌」と記載された商品や、特定保健用食品に認定されたトクホマーク付きの商品などがおすすめです。

しかし、ビフィズス菌をただ単に毎日食べるだけではあまり意味がありません。ビフィズス菌には効率的な食べ方があります。そのポイントは以下のようなものです。

  • 毎日、続けて食べることが大切

食品から摂ったビフィズス菌は、一定期間は腸にとどまり効果を発揮してくれますが、いずれ排出されてしまいます。滞在する期間は数日の場合もあれば、自分が持っている常在の腸内細菌と相性が合って数か月滞在するものもあります。自分と相性のいいビフィズス菌を見極めるためには、2週間は続けてみることが大切です。そして自分に合うものを見つけたら、毎日コツコツと続けることで効果が持続します。

 

  • 買ってから、できるだけ早めに食べること

基本的には賞味期限内であれば効果は得られますが、購入してからできるだけ日数を置かずに食べる方が、ビフィズス菌も元気といえます。

 

  • 酸に弱いビフィズス菌は、食後に摂るのが理想

ビフィズス菌は本来、酸素や酸に弱く、腸まで生きたまま届くように工夫されていたとしても、できるだけ胃酸によるダメージを避けるように食べたいところです。胃酸がいちばん薄まる食後に摂るのがおすすめです。

 

  • オリゴ糖と一緒に食べるとさらに効果的

オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌の働きを助ける役目があります。ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べる際には、オリゴ糖をかけて食べたり、オリゴ糖が豊富なバナナと一緒に摂ったりすると効果的です。 また、オリゴ糖は大豆やゴボウ、アスパラガス、タマネギなどにも含まれていて、普段から積極的に摂取することで、もともと自分の腸の中に存在するビフィズス菌の働きをよくする効果も期待できます。

 

  • 悪玉菌を増やさない体づくりにも心がけることがとても大切

もともと存在するビフィズス菌を減らさないよう、ビフィズス菌が生きやすい腸内環境を整えることも大切です。ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖のほか、腸の働きをよくする食物繊維が豊富なイモ、海藻、豆類、キノコ、ゴボウやコンニャクなどもしっかり摂り、バランスのよい食事を心がけましょう

関連:腸内環境を整える!腸に良い食べ物13選!

また、ニンジン、リンゴ、バナナには、今持っているビフィズス菌を増やす「ビフィズス菌増殖因子」があるという報告もあります。

悪玉菌を増やす要因となる過度な肉類や脂分の摂取を控え、上で紹介したような食品を積極的に摂取することで、悪玉菌よりも善玉菌が優勢の理想的な腸内環境がつくれるでしょう。

 

まとめ

  • ビフィズス菌は乳酸菌ではない
  • ビフィズス菌はヒトに適した善玉菌である
  • ビフィズス菌が入ったヨーグルトの方が一般的な乳酸菌のヨーグルトよりも健康効果が高い
  • ビフィズス菌は残念ながら自然の食品には含まれていない
  • ビフィズス菌を増やすには、バランスのとれた食生活を送ることが重要

 

ビフィズス菌は私たちの腸内環境を改善するのに非常に大切な役割を果たしてくれます。ビフィズス菌はヒトにあった善玉菌です。ヨーグルトなどを選ぶときはなるべくビフィズス菌入りのものを積極的に摂取するようにすることがおすすめです。

ぜひビフィズス菌を積極的に摂取して、健康的な生活を送りましょう。

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