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歯周病は腸内細菌バランスを崩して腸内環境を悪化させる!?

2016/07/01 健康
この記事は約 8 分で読めます。
ha (12)

腸内細菌のバランスをとるために発酵食品を摂取したり、サプリメントを摂取するのはとってもいいことですが、実はそれだけでは、腸内環境を改善できていないかもしれません。あなたは「腸」だけに注目していませんか??実は腸だけに注目していては、腸内環境を本当に改善することにはつながっていないかもしれません。

最近の研究で、なんと「歯周病」が腸内環境を悪化させているということが報告されています。腸とお口にいったいなんの関係があるの?と疑問に思っていませんか。歯周病なんてお口だけの病気だから腸内環境には関係ないと思っている方、特に必見の内容です。この記事では、そんな風に見落としがちな「歯周病と腸内環境」の関係をご紹介していきます。

 

歯周病ってどんな病気???

 ha (16)

 

歯周病というと、よくテレビコマーシャルでも耳にする病気ですが、どういった病気なのでしょうか。歯茎の病気ということはなんとなくわかっている人も多いかと思いますが、実は歯周病の本当の怖さを知っているという人は少ないです。

歯周病は、歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」にプラークが蓄積して、進行します。プラークはただの食べかすだと思っている人もいるかもしれませんが、実は、1グラムに1000億以上もの細菌が繁殖している、菌の塊です。

そのため、歯周ポケットには歯周病菌を代表とする菌がたくさん潜んでいます

この歯周病菌は、歯周ポケットの中で増えると、炎症性の物質を分泌します。そして、歯茎に炎症を引き起こし、さらには、歯を支えている周囲の骨を溶かしてしまいます。

ゆっくりと炎症を起こすので、痛みがほとんど感じないまま、骨が溶かされていて、気づいたときには、歯がグラグラになっていて、歯が抜けてしまうという病気です。

昔は、歯が抜けてしまって、入れ歯になる原因は虫歯でしたが、今では歯周病の方が主流になっています。さらに40代以上の80%もの人が歯周病を患っているとされています。歯周病は生活習慣病であり、たいはんの人がかかっていて当然の病気ともいえます。

また、若いからといって安心してはいけません。

歯茎から血がでたり、膿がでたり、口臭が気になる、歯茎が腫れているという人は歯周病もしくは予備軍です

とくに歯をみがくたびに血がでるのが普通!という人は高い確率で歯周病の可能性が高いので注意が必要です。

 

そもそも歯周病菌がどうして腸まで行くの???

chou (9)

 

歯周病について詳しくわかったところで、では歯周病、つまり口の細菌が、なぜ腸内環境へ悪影響を及ぼすのでしょうか。歯周病の恐ろしいところは、なんと、歯茎の血管から侵入して、体内へと入り込めるということです

例えば、歯周病と心臓はあまり関係がないように感じるかと思いますが、心臓病と歯周病にも関係があります。

歯周病菌が口の中で大量に繁殖すると、歯茎の血管から歯周病菌侵入して、心臓まで到達することが確認されています。さらに心臓で歯周病菌が繁殖することで、心臓病を引き起こすのではないかとされています。

話を戻すと、つまり、全身の血管を通じて、歯周病菌は腸へも当然侵入できます。腸に侵入した歯周病菌は、悪玉菌を活性化して、腸内環境を悪化させます

また、歯周病菌は、「炎症性の物質」を分泌します。ですから、歯茎が腫れて、血が出たりします。この炎症性の物質は全身にも影響を与えます。妊娠中の女性が歯周病にかかると、この炎症制の物質によって、子宮収縮が促進され、早産の確率が急激に上昇します。なんと体に悪い代表のタバコの7倍も、早産や低体重児の可能性が上昇します。

つまり、歯周病菌が分泌する炎症性の物質は歯ぐきの血管を通じて、全身に侵入して、腸にも侵入します。そして腸に炎症を起こして、腸内環境を悪化させてしまいます。腸には免疫物質を作るなんと7割が存在しているといわれています。

腸で炎症が引き起こされれば、免疫細胞の働きが鈍くなり、免疫が低下して、風邪をひきやすくなったりする可能性が高くなります。

 

歯周病菌は腸内細菌のバランスを悪化させる!!

fukutsu (3)

 

歯周病菌はこのように、「炎症」を引き起こし、さらに歯周病菌が腸に侵入して「悪玉菌を刺激」します。このダブル攻撃によって、歯周病菌は腸内環境を悪化させます。

また、歯周病が進行している人の特徴として、「食生活が乱れがち」ということがあげられます。

1日3食、きちんとした時間に食べることができればいいのですが、朝食を食べなかったり、夜は深夜近くにご飯を食べていたるすると、歯周病は悪化しやすくなります。というのも、しっかりと噛んで決まった時間にご飯を食べることで、歯をしっかりと使い食事ができるので、歯周病が進行しにくいです。

また、不規則な食生活を送る人は噛む回数が少なく、早食いの傾向が強いので、しっかり噛めてなく、食べかすが口の中に残りやすいため、歯周病が悪化しやすいです。

また、食物繊維など野菜中心の食生活であれば、必然的にしっかりと噛むので、口の中によごれがたまりづらく、歯周病になりにくいです。しかし、ファーストフードなどの油っぽい食生活中心の生活では、噛む回数も少なく、柔らかいので、歯にはさまりやすく、口の中に食べかすが残りやすいので、歯周病が悪化してしまう傾向が強いです。

これは腸内環境も合致していて、野菜中心の食生活は善玉菌を増やして、腸内環境を改善してくれます。一方、油っぽい、偏った食生活は、悪玉菌のエサとなり、腸内環境を悪化させてしまうというわけです。

歯周病と腸内環境は全く関係のないように見えて、食生活は密接な関わりがあるといえます。そして、歯周病が進行すればするほど、腸内環境は悪化し、悪循環になってしまいます。ですので、歯周病をしっかりと改善、予防することが非常に重要となります。

関連:腸内環境を整える!腸に良い食べ物13選!

 

糖尿病の人は特に歯周病と腸内環境両方の悪化に注意!!

 

糖尿病の治療で、腸内環境が注目されていますが、歯周病は糖尿病とも密接な関係があります。歯周病菌の分泌する炎症性の物質が糖尿病をさらに悪化させてしまうことがわかっています。逆に糖尿病の人が歯周病治療をすることで、血糖値を改善するということも確認されています。これは歯周病菌が全身に影響を及ぼすことで、糖尿病をさらに悪化させてしまいます。糖尿病の場合、常に全身で炎症が起こっている状態ですので、腸へも炎症を引き起こし、腸内環境を悪化させています。

糖尿病の方や、糖尿病予備軍の方は、歯周病予防をしっかりとすることによって糖尿病を改善することはもちろん、腸内環境も改善へと導いてくれます

 

歯周病菌によって腸内細菌のバランスが崩されないために!

ha (13)

 

歯周病と腸内環境が密接な関わりがあることが理解していただけたかと思います。

では、腸内環境も歯周病も改善するためにはどうすればいいのでしょうか。まず大切なのは「食生活」です。不規則で、バランスが偏った食生活が中心だと、歯周病と腸内環境、両方を悪化させてしまいます。ですが、規則正しい食生活で、バランスのとれた食事を摂取するようにすれば、歯周病にもなりにくく、腸内環境も改善していきます

 

そして、次に大切なことはやはり「歯磨き」です

歯磨きは毎日しているつもりかもしれませんが、歯周ポケットまでしっかりと磨けているという人は少ないです。しっかりと歯ブラシの毛先を、歯と歯茎の境目にあてて、1本ずつ小刻みに磨くことが重要です。そうすることで、歯周ポケットの中の歯周病菌を減少させることができるので、歯周病を改善してくれます。

歯周病がひどい人は歯ぐきからの出血が最初はひどいかと思いますが、毎日丁寧に磨くうちに歯茎から出血しなくなります。歯周病が改善すれば、歯周病菌が減少し、腸へ歯周病菌が侵入しなくなります。

歯周病が重度の場合は、歯磨きをしてもなかなか改善しませんので、歯医者さんにいってしっかりと治療を受けることが重要です。

そして最後に大切なことは歯医者さんで定期的な検診を受けて、歯石取りなどのクリーニングを受けることです。

歯医者さんでしっかりとお口の中のよごれをきれいにしてもらうことで、お口の中の悪玉菌を減らすことができます。もちろん、虫歯菌、歯周病菌を減少させることができるので、歯周病予防はもちろん、虫歯予防にも効果的です。

お口の中を清潔に保つことで、食べたご飯に歯周病菌が感染することを予防できますので、血管からの歯周病菌の侵入を予防するだけでなく、食べたものからも歯周病菌の侵入を予防できます。

お口の定期的なクリーニングを受けるようになってから、風邪をひきにくくなったという人は実はたくさんいます

これは、前まではお口の菌を減らせるからと考えられていましたが、今は、歯周病菌を減少させることによって、体の中にある炎症性の物質を減少させることができ、さらに歯周病菌が体内に侵入して、腸への侵入を防げるからではないかと考えられています。

歯周病が改善することによって、腸内環境も改善へと導いてくれます。しっかりと腸活をするのに腸にいい活動ばかりではなく、歯磨きや歯医者さんでの定期的なクリーニングをすることも大切です

 

まとめ

  • 歯周病は歯をグラグラにして歯を失う怖い病気
  • 歯周病は歯周病菌が原因で、歯周病菌は炎症性の物質を分泌する
  • 歯周病菌は、歯茎の血管を通じて体の中に侵入する
  • 歯周病菌が腸に侵入すると、腸内環境の悪玉菌を活性化して、腸内環境を悪化させてしまう
  • 腸内環境を改善するために大切なことは腸にいい発酵食品をたべるだけでなく、歯磨きなどお口のケアも大切

 

食べ物は、お口で食べて、腸から排出されます。

歯周病と腸内環境は全く関係がないように見えて、かなり密接な関係で結ばれているのです。

ぜひ、日頃からの歯磨きもしっかりとして、腸内環境を改善するために腸活を頑張りましょう。

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