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腸と免疫力の関係。善玉菌を増やして、免疫細胞を活性化させよう!

2016/04/28 健康
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私たちの体を風邪などの病気から守ってくれているのが「免疫」と呼ばれる体の仕組みです。そんな免疫の仕組みと、腸には大きな深い関係があることが最近の研究で明らかになってきました。そんな腸と免疫力の関係について詳しくご紹介します。

 

私たちの免疫システムは腸内細菌にコントロールされている!!

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私たちの体を守っている免疫機能には「自然免疫」と「獲得免疫」があります自然免疫とは、病気に対する最初の防御反応であり、常に体の中にいて、守ってくれる部隊です。この自然免疫ではなかなか倒せない病原菌などが現れると、獲得免疫が後から働きだします。獲得免疫というのは最終の体を守る防衛ラインであり、緊急部隊です

病気から体を守るには、常に健康な体を維持するためには、この「自然免疫」が大切なポイントとなります。この自然免疫のキーポイントとなるのが「マクロファージ」と呼ばれる免疫細胞です。マクロファージは、まるでアメーバのような形をした大きな細胞です。全身の組織にくまなく存在する細胞です。病原体を見つけると、マクロファージが、病原体を捕まえて、むしゃむしゃと食べてしまします。そして、その食べた病原体の情報を獲得免疫の中心となる細胞、T細胞へ伝えます。このマクロファージは、病原体だけを食べるのではなく、酸化した細胞などもきれいに食べて掃除してくれます。

つまり、病気にならず健康に生きていくうえで、マクロファージは重要な働きをしています。そしてマクロファージの活性化において、土壌菌が非常に大活躍していることが判明しています。土で育つ野菜や果物には、必ず土壌菌がくっついています。植物と土壌菌は切っても切れない仲なのです。

ですから、生野菜や生のフルーツを食べれば、土壌菌を摂取することができます。この土壌菌を普段からどれくらい摂取しているかが、マクロファージが元気かどうかに関わってきます。さらに、田舎暮らしで土に触れあって生活している人も土壌菌と常に接触しているので、マクロファージが元気なのです。

 

腸内細菌は免疫システムを乗っ取っている???

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私たちの体の免疫システムには、「自己」と「非自己」を見分ける力が備わっています。非自己とは、自分の体ではないもの、病原体や感染してしまった細胞のことを意味します。非自己と判断された異物は、免疫細胞たちによって攻撃されます。免疫細胞の中でも先ほど説明したマクロファージは、自己と非自己を見極め能力が非常に高いとされています。無数の侵入者が体内で生じるがん細胞や酸化してしまった細胞を見つけては、マクロファージは処理してくれています。それが今のあなたの体の中で起こっています。

しかし、それではなぜ、腸内に住んでいる腸内細菌は、このマクロファージによって処理されないのでしょうか。実はこれは免疫学を専門にしている教授たちの間でも「最大の謎」とされているのです。

生物が最初に誕生して最初にもった臓器、それは実は心臓でもなく、脳でもなく、「腸」なのです。実際に腸しかない生物もいまでも存在します。そこから、働きに応じて必要な臓器が発達し、今の人にまで進化したとされています。そして、腸しかない生物の時代から、なんと腸には微生物が住み着いていたのです。生物が生き残るには、いかに感染症にかからないかが、重要なポイントとなります。その感染症にかからないために、私たちの先祖は腸に細菌を住まわせて、腸の免疫力を鍛え、病原体に対する機能を高めてきました。

最近の研究では、先ほど説明した土壌菌の一種であるバクテロイデス・フラジリスというごく一般的な細菌に腸内の免疫バランスを調整する働きがあることがわかってきています。

 

バクテオイデス・フラジリスは免疫反応を手助けしている!!

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この土壌菌の一種であるバクテロイデス・フラジリスは、免疫反応を手助けしていることも明らかになってきています。獲得免疫を中心にこなすT細胞は、攻撃力の非常に強い細胞です。その攻撃によって、体にはさまざまな炎症反応が引き起こされます。風邪をひいたときに、熱がでたり、のどが腫れたりするのは、風邪ウイルスが引き起こしているのではなく、外敵を退治しようと一生懸命働くT細胞の攻撃によって引き起こされている炎症反応です。とてもつらいのですが、これがなければ、人は病原体に侵されていることに気づかず、風邪ウイルスに対抗できません。炎症反応は病気を治すうえで欠かせないものです。

しかし、この炎症反応が強くですぎると、体への負担はとても大きいものになります。そこで、体は攻撃力の強いT細胞を作り始めると、同時に炎症を抑えるT細胞も作ります。この制御する役割をもつT細胞の生産を増やしているのが、バクテオイデス・フラジリスだとされています

バクテロイデス・フラジリスは、このように免疫系を助けて体への負担を小さくしてくれる役割を果たしています。腸内細菌と免疫システムは、このように連動して順調な働きをしめします。

 

花粉症やアトピーなどのツライアレルギーを腸内細菌が防いでくれる???

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今や日本人の3人に1人が花粉症に悩んでいるという状況ですが、花粉症はいわゆるアレルギー疾患とよばれる病気の1つです。アレルギーと呼ばれる病気の中には、アトピー性皮膚炎や、ぜんそくなどがあり、深刻な病気です。こうしたアレルギーは、本来であれば体を守ってくれる免疫システムの暴走が原因でおきています。

本来、免疫は病原体などの外敵と戦うための仕組みです。免疫細胞が常に全身をパトロールし、敵を見つけては、攻撃し、排除してくれます。しかし、この免疫細胞が本来であれば無害な花粉を外敵だと思い、過剰に反応し、攻撃することによって、暴走してしまうことがあります。これがアレルギーの正体です。またリウマチなどの自己免疫疾患とよばれる病気も似たような仕組みで起きています。

このアレルギーや自己免疫疾患の予防、治療に今、腸内細菌が重要な働きをすることが明らかになってきています。どうしてアレルギーと腸内細菌が関係するのでしょうか。それは、免疫細胞の一種、先ほど登場した免疫をコントロールする細胞「制御系T細胞」の働きです。

制御系T細胞は他の免疫細胞の暴走を抑える働き、「なだめ役」をしている特殊な免疫細胞となります。アレルギーや自己免疫疾患の治療を可能にする働きがあるとして、世界中から注目されています。この制御系T細胞は、もともと攻撃をするT細胞と同じ、未熟なT細胞から変化したものです。ではどうすれば、未熟なT細胞は制御系T細胞に変化してくれるのでしょうか。このときの制御系T細胞に誘導してくれる役割を果たすのが、「短鎖脂肪酸」です。

そもそも、腸内細菌も体にとっては、部外者です。ですから、免疫細胞からの攻撃を避けるためにも、腸内で生き存えるには、なだめ役である制御系T細胞が増えて、寛容になることが自分たちの生存を維持できます。一方、人間側も、免疫の暴走を起こりにくくなって、アレルギーや自己免疫疾患を防ぐことができるので、まさに一石二鳥というわけです。腸内細菌と人はお互いの利益を共有して生きています。

 

 

免疫力を高めるために善玉菌をしっかりと増やそう!!

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このように、免疫力を腸内細菌は深い関係があることが理解できましたが、肝心な免疫力を高めるのに必要なことがあります。それは善玉菌を増やして、免疫細胞を活性化することです。免疫を制御する細胞はおもに土壌菌であることを説明しましたが、できれば生野菜や生のままでフルーツを摂取することがおすすめです。土壌菌を摂取できますし、さらに、食物繊維もしっかりと摂取することができます。ここで、注意点があります。食物繊維は=スジばった食べ物ではありません。あくまでも、食物繊維は、善玉菌のエサになるから、体にとっていいとされています。スジが多い食物繊維ばかり摂取していても、かえって腸がつまってしまします。

しっかりと、腸内細菌にエサをあげるイメージで、しっかりと細かく噛むことで、腸内細菌が吸収しやすくなります。そして、善玉菌が食物繊維をエサにして吸収しやすくなり、便通を改善できたり、ダイエットに効果のある短鎖脂肪酸を作り出してくれるのです。ですから、免疫力を高めるためにも、しっかりと食物繊維を摂取しましょう。

関連:腸内細菌まとめ|善玉菌、悪玉菌、日和見菌がわかる菌活入門!

 

ところでヨーグルトがアレルギーに効果があるって本当???

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一時期、ヨーグルトが花粉症などのアレルギー予防に効果があるとして、メディアに取り上げられ、スーパーの食品売り場からなくなってしまうという事態がおこったことがありますが、果たしてヨーグルトはアレルギーに効果があるのでしょうか。これは医師の間でも、否定的な立場をとる方が多く、その背景には、過去にヨーグルトを摂取した実験の多くは、心理が影響してしまうプラセボ効果が働いてしまう形で行われてしまったことが背景にあります。

ただ、最近の研究では、科学的に信頼性のある実験結果も少しずつですが成果をだしてきていますが、まだヨーグルトが免疫に影響を与えると証明できていません。

ですが、ヨーグルトの乳酸菌が腸内フローラに何らかの影響を与えて、何らかのいい影響を与えていることは否定できません

 

まとめ

  • 腸内細菌と免疫システムは深く関係している
  • 特に免疫システムを制御している制御系T細胞は腸内細菌が増やしてくれる
  • 腸内環境の改善は、アレルギー改善におおいにつながる
  • アレルギー改善が期待できる腸内細菌を増やすには、エサである食物繊維をたくさんとることが大切

 

花粉症などのアレルギーに悩んで入り方はむやみにヨーグルトを食べるのではなく、ヨーグルトも食べて善玉菌を増やしつつ、アレルギー改善に効果のある善玉菌が好むエサ、食物繊維をしっかりと摂取するようにしましょう。

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